流水濁らず 忙人老いず 別所弘一(はばたけ千早理事長)

【新連載が始まります】卒寿を越えてなお一道を極める方々の人生訓に学ぶ――「生涯現役」
悲惨な戦争体験や当時不治の病といわれた結核を患うなど、人生の様々な苦難を乗り越え、91歳になるいまも地域貢献活動に取り組んでいる「はばたけ千早」理事長の別所弘一氏。忙しいことが元気の秘訣と語る別所氏に、幸福な人生を掴む要諦を伺った。

やはり何事も誠実にやっていかなくてはいけないというのが私の信念で、この施設の指針としても壁に貼っています。

あと、「流水濁らず、忙人老いず」という言葉がありますが、流れている水が濁らないように、人も目標を持って忙しく働いていれば、いつまでも若々しく生きていられると思うんです

別所弘一
はばたけ千早理事長

──別所さんは、91歳を迎えたいまもNPO法人「はばたけ千早(ちはや)」(東京都豊島区)の理事長として、生涯現役で地域活動に力を尽くしておられるそうですね。

〈別所〉
はばたけ千早が運営する「区民ひろば千早」の前身は、主に高齢者が交流する場として昭和54年に開設された「ことぶきの家」なんですね。その後、現在の名称に変更され、平成20年には区民ひろば千早運営協議会が発足し、平成25年にNPO法人化して現在に至ります。要するにNPO法人になることによって、行政主体ではなく地域住民による自主運営に踏み切ったわけです。

──ああ、地域主体の運営に。

〈別所〉
いまも基本的には豊島区の委託を受けた事業が基になってはいますが、やはり自主運営ということで、赤ちゃんから青少年、子育て世代、高齢者まで、世代を超えて楽しめ、交流できる独自の事業を数多く計画してきました。

プロフィール

別所弘一

べっしょ・こういち――昭和6年大阪府生まれ。高等学校卒業後、様々な職を経験。平成20年区民ひろば千早運営協議会役員。令和3年より現職。


2023年9月1日 発行/ 10 月号

特集 出逢いの人間学

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