仕事や人生に役立つ致知活用法 ある就活生の『致知』の生かし方
~どう生きたいかという軸を持って就活した方がいい~
入社1年目のある女性新社会人(23歳)のインタビュー
Q:『致知』との出会いは?
父親が『致知』を読んでいて東北の実家にいたときに家のトイレに置いてあった『致知』を見たのが初めての出会いでしたね。
トイレに入っているときにパラパラと見て、「まじめな内容の雑誌だな」と思っていましたが、その頃(高校時代)は特に親から勧められたりしなかったのでトイレに入ったときくらいしか手にしなかったです。
まあ、父親が通勤カバンに入れて常に持ち歩いていた姿は見ていたので、大事にしているんだとは感じていました。
高校を卒業した後、1浪して東京の大学に合格したんですが、そのときに父親から「『致知』を贈るから住所を教えて」と突然メールが来てギフトしてもらいました。
当時の感想ですか?
えっと、特に嬉しかったとかはないですねえ、というより、あんまり覚えてないです(笑)。
……いやあ、どうだったっけ(笑)、なんか最初の方はほとんど読んでなかったような気がします。
でも、捨てないで本棚には入れていました。
読んではなかったですが、「この本はきっと読んだら価値がある本だな」とは感じていたので、月換算しても800円くらいだしと思って、2年目以降は自分で申し込んで、結局大学の4年間ずっと読んでいました。
Q:どんなときに『致知』を読んでいましたか?
なんか、忙しくて心が無くなりそうなときや大学生活で自分が何がしたいのか分からなくなったときに読んでましたね。
読むと気合いが入るというか、なんかすごい立派な人たちがたくさん出てくるので……。
『致知』を読むと自分はこんなことで疲れてはいられないなというか、やる気が出ましたね。
なんか、波があるんですよ。
3か月ぐらい読まないこともあれば、読むときは一冊全部を一気に読むときもあって。
読むと、スッと入ってくるときと、そうじゃないときがあって、スッと入ってくるときはいいんですけど、そうじゃないときは今は読むタイミングじゃないなと思ってページをそのまま閉じていました。
読むタイミングは人生についてとか、将来について考えたときに『致知』の内容が入ってきたような感じでしたね。
Q:就職活動で『致知』はどう役立ちましたか?
就職活動は人生のターニングポイントになる一つだと思うので、いろんな人の生き方を見て、自分がどういう生き方をしたいのかを軸として持った上で就活をした方がいいんじゃないかなと思います。
その軸がないからみんな福利厚生とかばっかりに目がいっちゃうんじゃないかなと思うんですよね。
入社していま半年が経ちましたけど、私の周りの人たちは福利厚生を第一に考えて就職した人が多くて、会社に入った後に何がしたいのか分からないという人が多いです。
そういう人たちと話していても前向きになれないので、つまらないですよね……。
私はまじめな企業というか、誠実な仕事をしている企業に入りたいという思いで就活をしましたが、いま振り返ると『致知』の影響があったかもしれないですね。
『致知』で真面目に生きている人がカッコいいなと思うようになっていたので……。
会社説明会でも、いま急成長していますといった華々しい会社よりも地味だけど誠実にコツコツやっていますという会社の方がなんか魅力的に感じたりしていました。
『致知』を読んでいたこともあって、人生の軸みたいなものがなんとなくでしたが、できていたのがよかったのかなと思います。
なので、これから就活を迎える人には就活の前に『致知』を読んでおいた方がいいんじゃないと伝えたいですね。