その他の東洋古典の名言 墨子

戦国時代の思想家である墨子とその説を奉じる墨家の著述。もとは七十一編あったが現在五十三編。兼愛・非戦・節倹などの墨家主張を述べたもので、他に論理学・自然科学・戦争技術についての記述もみられる。


人はその長ずる所に死せざるは寡(すく)なし

(人は自分の長所によって身を滅ぼすことが多い)

良弓(りょうきゅう)は張り難し、然(しか)れども以て高きに及び深きに入るべし。良馬は乗り難し、然れども以て重きを任せ遠きを致すべし。良才は令(れい)し難し、然れども以て君を致し尊きを見すべし

(強弓は引き絞るのが難しい。しかし、一旦矢を放てば、高い所まで届いて深く突き刺さる。駿馬は乗りこなすのが難しい。だが、一旦乗りこなせば、重い荷物を載せて遠くまで駆けていく。すぐれた人材は使いこなすのが難しい。しかし、一旦使いこなせば、君主を導いて輝かしい栄光をもたらす)

庫(くら)に備兵(びへい)なければ、義ありと雖(いえど)も義なきを征(せい)する能(あた)はず。城郭(じょうかく)備全ならざれば、以て自ら守るべからず。心に備慮(びりょ)なければ、以て卒(にわか)に応ずべからず

(倉庫に武器の蓄えが無ければ、仮にこちらに正義があったとしても、不義を討つことはできない。城郭の備えが万全でなければ、守り切ることはできない。心に警戒を怠ったのでは、急場の事態に対処することはできない)

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