その他の東洋古典の名言 近思録

宋代の思想書、十四巻。朱熹と呂祖謙の共編、一一七六年刊。北宋の周濂渓、程明道、程伊川、張横渠の言行を編集したもので十四部門、六二二条からなる。第一巻に義理の本源を説き、第二巻以下に日常の実践上の教訓を載せてある。宋学の入門書とされた。


胆は大ならんことを欲し、心は小ならんことを欲す

(胆は大きくなることを望み、心は小さくあることを望む)

言語を慎んで以てその徳を養い、飲食を節して以てその体を養う

(言葉遣いを慎しむことで徳を身につけ、飲食を節制することで健康管理をしっかりする)

威厳先ず己に行われざれば、則ち人怨みて服せず

(まず自分を厳しく律することができなければ、周囲の人たちの反発に遭って心から服従させることはできない)

今の人は過ちあれども人の規(ただ)すを喜ばず。疾(やまい)を護りて医を忌むが如し。寧(むし)ろその身を滅ぼせども悟るなきなり

(最近の人は過ちを犯しても他人からそれを指摘されることを嫌う。それはあたかも病気になりながら医者に診てもらおうとしないようなものである。その身を滅ぼすまでその愚かさに気づくこともない)

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