その他の東洋古典の名言 戦国策

雑史、前漢の劉向編。戦国時代に諸国を遊説した縦横家の策謀を十二国別に分類補正して集録。元は三十三巻だったが、そののち半数近くが散逸。現在は宗の曾鞏や姚宏が校定した十巻本によっている。


百里(ひゃくり)を行(ゆ)く者は九十を半ばとす

(百里を旅する者は九十里を半ばと心得よ)

前事(ぜんじ)忘れざるは、後事の師なり

(前に起こった事を記憶にとどめておけば、後に起こる事の参考にすることができる)

士は己を知る者の為に死し、女は己を説(よろこ)ぶ者の為に容(かたち)づくる

(士は己を知る者のために命を投げ出し、女は己を愛する者のために身なりを整える)

愚者は成事に闇(くら)く、智者は未萌(みほう)に見る

(愚者はものごとが形をとって現れてきてもまだ気づかない。智者はものごとが形となって現れない段階でその動きを察知してしまう)

聖人の事を制するや、禍(わざわい)を転じて福となし、敗に因(よ)って功を為す

(聖人は仕事をするに当たって、禍を福に転じ、失敗から学んで成功を掴むのである。 ※成語である「禍転じて福となす」の出典)

古典・歴史・人物が学べる
人間力メルマガの登録はこちら

閉じる