11 月号ピックアップ記事 /第一線で活躍する女性
人生は運と縁とタイミング 木場弘子(フリーキャスター)
TBS初の女性スポーツキャスターとしてキャリアをスタートし、複数の企業の社外役員や省庁の審議会委員などで幅広く活躍するフリーキャスターの木場弘子さん。いかにして女性の道なき道を切り拓いてこられたのか。キャスターとしての歩みを振り返っていただき、運命を拓く要諦を探ります。
コミュニケーションの原点は「心」。
人は一人ひとり違うからこそ、相手を慮る心、お互いに分かり合おうとする努力が欠かせない。決めつけや自分の言いたいことを押しつけていては、誰にも伝わらないんです
木場弘子
フリーキャスター
――木場さんはフリーキャスターとして30年の長きに亘ってご活躍されてきました。今年6月には、自身初の実用書『次につながる対話力』を上梓されましたね。
〈木場〉
私はキャスター業の傍ら、20年ほど前から国の会議に参加する機会を多くいただきました。広報的視点や生活者としての感覚から発言しておりますが、国民の皆さんにしっかりと「伝わる」メッセージを出すことは非常に難しいものです。専門用語が多すぎたり、データが複雑だったり。しかし、言い続けることによって法律の用語が変わるなど、少しずつ手応えも感じていました。
「伝わって」こそのコミュニケーション。相手に寄り添う気持ちが大切で、「伝える」という一方的な情報の押しつけではなく、受け取る相手に「伝わる」ことにもっとこだわりたい。長年のそんな思いがどんどん膨らんでいた折、共感してくださる出版社と巡り合い、出版が叶いました。
体験談を織り交ぜながら、小手先のスキルよりも心のあり方を中心に据えた本書は多くの反響をいただき、感慨は一入でした。
――キャスター業に留まらず、多方面でご活動されているのですね。
〈木場〉
TBSのアナウンサーとしてキャリアをスタートして以来、ご依頼いただいた仕事は断らずに一度はやってみることをモットーとしてきました。現在は講演やシンポジウムをメインに、省庁での会議、さらにはJR東海さんとINPEXさんで社外役員を務めさせていただいております。日々新たな経験をさせていただけるのは幸せなことだと感じます。
今年3月には、……(続きは本誌にて)
~本記事の内容~
◇「伝える」だけではなく「伝わる」対話
◇1枚のハガキが導いたキャスターへの道
◇コミュニケーションの原点は分かり合おうとする「心」
◇「縁」は努力次第で育てることができる
プロフィール
木場弘子
きば・ひろこ――昭和39年岡山県生まれ。62年千葉大学教育学部卒業後、TBSにアナウンサーとして入社。同局初の女性スポーツキャスターとして多数のスポーツ番組を担当。平成4年プロ野球選手・与田剛氏との結婚を機にフリーランスに。以来、講演やシンポジウム、インタビューなど多方面で活躍。これまでに12の省庁で有識者会議の委員を務めた。著書に『次につながる対話力:「伝える」のプロがフリーランスで30年間やってきたこと』(SDP)がある。
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