歯の健康があなたの未来を決める 安岡大志(医療法人翼翔会 安岡デンタルオフィス理事長)

多くの方が悩まれているであろう健康の問題に対し、「体と心は繋がっている」という観点から、読者の皆様に役立つ健康情報をお届けしている連載「大自然と体心」。
今月ご登場いただいたのは、安岡デンタルオフィス(大阪府)理事長を務める安岡大志さんです。大阪の歯科大学を卒業後、海外留学を重ね、審美歯科から歯周再生療法、骨移植等々、日本国内にとどまらないグローバルスタンダードの歯科治療を学び、口腔に深刻な悩みを抱える患者さんを見事に治療。人生が劇的に好転したという患者さんも多い、注目の歯科医です。
安岡さんは、日本人の歯の健康に対する知識(デンタルIQ)は、欧米に比して低く、その結果として体全体の健康を損なう人が後を絶たない現実を教えてくださいます。デンタルIQを高め、人生をイキイキ生きる習慣術とは――。

私は、人生において歯をケアする以上の投資はないのではないかとさえ思います。

歯の健康は、口の中に留まらない重要な課題なのです

安岡大志
医療法人翼翔会 安岡デンタルオフィス理事長

「お洒落は口元から」とよく耳にします。どんな服を着て、どんなお化粧をするかより、まず口元が綺麗であることが大切。その通りでしょう。一方こんな言葉もあります。「口は禍の元」。歯科医として20年余り、歯に深刻な悩みを抱えた患者さんを治療してきてつくづく思うのは、口の中をきちんとケアしておけば、健康を損なう多くの災いは未然に防げる、ということです。

歯学部を卒業して以降、少しでも優れた技術を学びたいという思いから海外留学を繰り返してきました。その結果、よく分かったことがあります。日本の歯科医療のレベルは、実はトップクラスの医師に限れば世界でも頭一つ抜けている。けれども大半を占める平均的な歯科医院での治療はほとんど体の一部しか見ない、対症療法に留まっているという現実です。

私は、歯や口の中に関する知識の豊富さを〝デンタルIQ〟と表現しています。アメリカに渡って驚いたのは、彼らアメリカ人が自分に合う歯科医を見つけたら、相当遠くても平気で飛行機に乗って治しに行っていたことです。それだけ歯の重要性を理解しているのです。翻って、日本人は知人やインターネットの口コミを気にする一方、普段から自分の口の中をケアして、それをもとに歯科医を選ぶ人は僅わずかです。デンタルIQは低い、と言わざるを得ません。

しかしデンタルIQが高ければ、自分の口の中の状況を理解でき、何かの症状が出た際に原因を推測できます。「痛くなったら歯を削って和らげればいい」という気持ちで歯と付き合い、歯科医や治療法を選ぶのではなく、皆さんが自分に相応しい適正な治療を考え、受けられるようになってほしい。その思いを原動力に、当院では1万名超の方を治療してきました。……(続きは本誌にて)

~本記事の内容~
◇〝デンタルIQ〟こそ健康と幸せの鍵
◇歯の状態は全身の健康と切り離せない
◇きょうからできるセルフケア
◇あなたが健康になれば国が強靭になる

プロフィール

安岡大志

やすおか・ひろし――昭和51年高知県生まれ。平成13年大阪歯科大学卒業。以後、欧米を中心に海外留学を繰り返し、各分野世界トップの歯科医に就いて学ぶ。19年大阪・江坂に安岡デンタルオフィス開院。22年医療法人翼翔会を設立。著書に『人生を好転させる歯科治療』(幻冬舎MC)がある。ICOI(国際口腔インプラント学会)指導医・理事ほか、国内外多数の学会で精力的に活動。第4回歯科甲子園「患者満足度部門」で優秀賞受賞。


編集後記

歯に無関心でいること、あるいは痛みを放置することが、これほど怖いのか――。安岡さんには、歯の健康状態が悪くなることで起こる疾病、それを予防するための具体的習慣を教えていただきました。患者さんが変われば、歯科医を選ぶ目が変わる。そうすれば、歯科医のレベルがより向上し、社会全体の健康度が増す。そんな〝富国強民〟の実現を掲げて医療活動に邁進する情熱の歯科医の思いに触れてみてください。

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