12 月号ピックアップ記事 /致知随想
自分探しの旅を続けて掴んだもの 竹原芳子(俳優)
毎号分野を問わず、一道を切り拓いてこられた5名の方々にご登場いただく連載「致知随想」。創刊当初より読者の皆様から高い人気を得ている人気連載です。
今月は、57歳の時に映画『カメラを止めるな!」出演で一躍脚光を浴び、その後も俳優の道を実直に歩まれる竹原芳子さんがご登場。50歳で吉本興業の芸人養成所NSCに入所するまで証券会社や裁判所で勤めていた竹原さんが、人生を懸けて探し求めた「自分ならでは」、その道のりで掴んだよりよい人生を生きるヒントを伺いました。(写真撮影:宮本信義)
躓いて転んだとしても、また歩けばいい。
とにかくやってみる。その経験は何一つとして無駄ではなく、すべての点が繋がっていまがあります
竹原芳子
俳優
まるで夢の中にいるようでした─。
今年5月に開催された第75回カンヌ国際映画祭で、私の出演した『キャメラを止めるな!』が上映されたのです。
憧れのレッドカーペットを歩き、上映後は5分間に及ぶスタンディングオベーションで歓迎を受ける奇跡のような経験をさせていただき、運命の不思議、人のご縁に感謝するひと時でした。
しかし私が俳優という道に辿り着くまでには、たくさんの紆余曲折がありました。
※誌面には写真の掲載はございません。
プロフィール
竹原芳子
昭和35年大阪府生まれ。短大卒業後、証券会社で店頭営業職に就き、主任まで務める。40歳で裁判所事務官(臨時的任用)に。50歳で一念発起し、吉本NSCに入所。57歳のとき、ある映画の舞台挨拶に感銘を受け、ロビーに置いてあったチラシの「シネマプロジェクト」に参加し、映画『カメラを止めるな!』出演に繋がった。映画の大ヒット後、連続ドラマシリーズ『ルパンの娘』やバラエティ番組にも多数出演。「科学的分析不可能なおもしろさ」と評され、唯一無二の存在感を放つ個性派俳優。現在フリーで活動中。著書に『還暦のシンデレラガール やっと笑える自分になれた』(サンマーク出版)がある。
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