〝自分に勝つ〟ことで思いは実現できる佐々木クリス（バスケットボールアナリスト／解説者）

毎号分野を問わず、一道を切り拓いてこられた５名の方々にご登場いただく連載「致知随想」。創刊当初より読者の皆様から高い人気を得ている人気連載です。
今月は、NBAからBリーグまで国内外のバスケットボール解説を務め、バスケファンから厚い信頼を寄せられている佐々木クリスさんがご登場。「日本でバスケを広めたい」。この想いをぶらさず歩み続けるクリスさんの足跡とともに、道を切り拓くヒントを伺いました。

妥協せず、目標に向かっていまを精いっぱい生き抜く。そうすれば自ずと道は拓けていくというのが実感です

佐々木クリス
バスケットボールアナリスト／解説者

華麗なボール捌きに美しい弧を描くシュート、相手選手の上から叩き込まれる豪快なダンクシュート─ー。中学2年生の冬にテレビで観戦したＮＢＡ（米国プロバスケットボールリーグ）のひと試合が、私の人生を決定づけました。

日本人の父とアメリカ人の母の元に生まれ、日本で育った私は父の影響もあり中学3年生まで野球部に所属。しかし、ＮＢＡの試合に衝撃を受けたことで徐々にバスケに傾倒していきます。

野球部引退と同時に地元の体育館へ通い詰め、大学生や社会人に混ざってバスケに明け暮れるようになりました。

進学した高校のバスケ部は弱小校でしたが、1日も早く上達したいとの思いで練習に打ち込み充実の日々。そして大学では日本一を目指せるチームで自分の力を確かめたいと、全国大会常連校のエースが集まる青山学院大学バスケ部の門を叩きました。

※誌面には写真の掲載はございません。

プロフィール

佐々木クリス

ささき・くりす――昭和55年ニューヨーク生まれ。14歳の時に観たNBAのプレーに魅了されバスケットボールを始める。平成22年に有限会社ボイスワークスに所属。コラム執筆、中継での同時通訳等を経て25年にWOWOWで解説者デビュー。NBAファイナルの現地取材、選手へのインタビュー経験も豊富であり、NBAが選ぶアジアのインフルエンサーの一人。国内のB.LEAGUEでも公認アナリストとして解説を務め、各メディアで活躍中。著書に『NBAバスケ超分析語りたくなる50の新常識』（インプレス）がある。