若い時に積んだ苦労や努力は必ず報われる時が来る 滝藤賢一(俳優)

役柄によって全く異なる顔を見せる個性派俳優として、映画やドラマに多数出演する滝藤賢一氏。華やかな芸能界で生きる現在の氏とは裏腹に、名優・仲代達矢氏主宰の俳優養成所「無名塾」で過ごした20代は人生のどん底だったという。辛酸を嘗めた下積み時代を通して、運命を開く要諦を探る。

自ら動いたことで運が開け、俳優の神様に見つけていただいたのです

滝藤賢一
俳優

僕の20代は芝居のことだけを考え、夢中になっていた10年間でした。

32歳で日の目を見るまではとことん苦しみ、腐り切っていましたが、諦めずに動き続けたからこそ、いまも俳優として豊かで楽しく幸せな人生を送ることができていると自負しています。

小学生の頃から映画を貪るように見入っており、その影響から高校を卒業する頃には、漠然と映画の世界で活躍したいと考えるようになりました。

北野武監督やクエンティン・タランティーノ監督など自ら映画を撮り、出演するスタイルに憧れていたことから、高校卒業後に上京して映画演出を学ぶ専門学校に入学。19歳の時に映画『BULLET BALLET/バレット・バレエ』のオーディションに合格し、胸を躍らせながら初めて撮影に参加したものの、いざ演じてみると全く地に足がつかず、台詞もまともに喋れない。芝居の難しさをまざまざと思い知らされ、本格的に芝居を学びたいと思ったのです。

▼「師匠・仲代達矢氏に学んだこと」「逃げない、言い訳しない」「夢中になれるものに邁進する」等、滝藤さんの足跡には夢を掴み取るヒントが詰まっています。全文は本誌をご覧ください!

プロフィール

滝藤賢一

たきとう・けんいち―昭和51年愛知県生まれ。平成10年「無名塾」の22期生として入塾。舞台を中心に活躍後、映画『クライマーズ・ハイ』(08)で一躍脚光を浴び、以降数々の映画やドラマに出演。『半沢直樹』で第68回日本放送映画藝術大賞優秀助演男優賞を受賞。プライベートでは3男1女の父で、令和4年第41回ベスト・ファザー イエローリボン賞を受賞。著書に『服と賢一 滝藤賢一の「私服」着こなし218』(主婦と生活社)がある。主演ドラマ、3月19日22時~「グレースの履歴」(NHKBSプレミアム BS4K 毎週日曜全8回)放送予定。


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