4 月号ピックアップ記事 /第一線で活躍する女性
スランプの時期はない。『いい』か『絶好調』のどちらかだ 廣田さえ子(デルタマーケティングエグゼクティブプランナー)

圧倒的なオーラを放ち、自信に満ち溢れている女性――。それが取材を通じて感じた印象でした。言葉一つひとつに覇気がありましたが、お話しを伺いながらそれは自信を持てるまで努力し続けていたからだと分かりました。誰よりも仕事を愛し、誰よりも人生を楽しんでいる廣田さん。コロナ禍で先行きが見えない時代だからこそ廣田さんの生き方に学ぶのもが多くあります。

私、スランプの時期ってないんです。「いい」か「絶好調」のどちらかしかない。だって、常に最高の努力を続けているから(笑)
廣田さえ子
デルタマーケティングエグゼクティブプランナー
──思い出に残っているお客様とのエピソードを教えてください。
廣田
常にその会社が本当に求めている本質に耳を傾け、表面的な課題だけでなく、根本を解決するように心掛けています。
アルバイト募集の事例も紹介します。六本木にあるこの会社は、二十代の女性を募集していました。特徴としては、お昼休憩の一時間も千円の時給を支給しているとのこと。社長は「休み時間まで時給が支給されるのはすごいでしょ?」と熱意を込めて語られたものの、正直私はそこまでワクワクしませんでした。普通の営業職であれば、社長の表現通り「毎日休み時間も時給千円払います」と記事の見出しをつくるでしょう。だけど私はその情報を安直に捉えないで、どうしたら社長の情熱がターゲットとなる若い女性に伝わるかを熟考したんです。
この時思いついたのは、「毎日ランチ代1000円支給」という文言でした。内容は全く同じですが、毎日六本木で働ける上に、ランチ代ももらえると思うと、ターゲットの二十代女性は絶対ワクワクする! そう閃いたのです。結果的に求めていた人材を採用できたと社長から大変感謝されました。
プロフィール
廣田さえ子
ひろた・さえこ――東京都生まれ。「キャリアウーマンになりたい」という求人広告の言葉に惹かれ求人広告業界に入社。平成21年リクルートトップパートナーであるデルタマーケティングに入社。求人広告業界28年目で、離職率の高い同業界の中では、売り上げ・営業年数共にレジェンド級。リクルートトップパートナー9期連続MVP獲得。著書に『勝ちぐせ。』(カナリアコミュニケーションズ)『超採用力』(リンダパブリッシャーズ)がある。
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