名作が子供の心を育てる 土屋秀宇(「母と子の美しい言葉の教育」推進協会会長)

現役の教師時代から一貫して子供たちに本物の日本語やその素晴らしさを伝えてきた土屋秀宇氏は、「名作を読むことによって、子供たちの豊かな情緒が育まれる」と強調する。それぞれの年齢でどのような名作を読むべきなのか。長年の経験に基づいてお話しいただく。

文語文は父祖から受け継がれた、いはば「縦軸の言葉」です。口語文といふ「横軸の言葉」だけを教へてゐては決して豊かな情感を持つ日本人には育たないといふのが私の実感なのです

土屋秀宇
「母と子の美しい言葉の教育」推進協会会長

 意外に思ふかもしれませんが、子供たちの感想にあるやうに、口語文よりも文語文のはうが格段に記憶に残りやすいのです。文語詩は格調高い定型詩が多いことと併せて、文語文に触れることによつて子供たちの中に眠つてゐた文語文の遺伝子がスイッチオンになるのではないか、と私は感じてゐます。
 文語文は父祖から受け継がれた、いはば「縦軸の言葉」です。口語文といふ「横軸の言葉」だけを教へてゐては決して豊かな情感を持つ日本人には育たないといふのが私の実感なのです。

プロフィール

土屋秀宇

つちや・ひでお――昭和17年千葉県生まれ。千葉大学教育学部卒業後、県内で中学校英語教師を務める。13年間にわたり小中学校の校長を歴任し、平成15年定年退職。その後、日本漢字教育振興協會理事長、漢字文化振興協会理事、國語問題協議會評議員などを務める。自身でも「漢字楽習の会」を主宰、教師塾「まほろばの会」顧問として活動。この度一般社団法人「母と子の美しい言葉の教育」推進協会を立ち上げる。


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