四書五経に学ぶ人間学 易経

儒教の基本書籍である五経の筆頭に挙げられる経典で、東洋思想の根幹をなす哲学書。周代に大成されたことから『周易』ともいう。宇宙・人生の森羅万象を陰陽の変化によって説明し予言している。


積善(せきぜん)の家には余慶(よけい)あり。積不善の家には余殃(よおう)あり

(善行を積み重ねてきた家は、孫子の代に至るまで幸せに恵まれる。不善を積み重ねてきた家は、後々まで必ず禍を受ける)

天行(てんこう)は健(けん)なり。君子以て自ら彊(つと)めて息(や)まず

(天の運行は一瞬のやむ時もなく、力強く巡っている。君子もそれに和して、勉め励むことをやめてはならない)

二人心を同じうすれば、その利(するど)きこと金を断つ

(二人が心を合わせると硬い金属をも断ち切るほどの力を発揮する。 ※成語である「断金の交わり」の出典)

君子は豹変(ひょうへん)し、小人は面(おもて)を革(あらた)む

(君子は常に自己革新をはかっているが、小人は表面を改めるだけで本質的には何の変化もない。 ※成語である「君子豹変す」の出典)

窮(きゅう)すれば則(すなわ)ち変ず。変ずれば則ち通ず

(物事が究極まで進行して行き詰まると、そこに変化が生じてくる。変化が生じると新しい道が開けてくる)

天を楽しみ命を知る、故(ゆえ)に憂えず

(天命を自覚し、それに安んずれば、くよくよすることもない)

君子以て小人を遠ざく。悪(にく)まずして厳なり

(君子はくだらない人間を近づけない。相手を憎んで遠ざけるのではなく、威厳によって近づけないのである)