その他の東洋古典の名言 小学
劉子澄が朱熹に指導を受けて編集した初学者課程の書。一一八七年成立。内外二編、六巻よりなり、酒掃・応対・進退などの作法、修身道徳の格言、忠臣孝子の事績などを集めている。江戸時代には昌平坂学問所や各地の藩校で用いられた。
義、欲に勝てば従い、欲、義に勝てば凶なり
(道理が欲望に勝っていれば、よい結果を期待できる。欲望が道理に勝っていれば、結果は凶と出る)
終身路(みち)を譲るも、百歩を枉(ま)げず
(生涯にわたって道を譲り続けたとしても、その合計は百歩にも満たない)
人に三不幸あり。少年にして高科(こうか)に登るは、一の不幸なり。父兄の勢いに席(よ)りて美官(びかん)となるは、二の不幸なり。高才ありて文章を能(よ)くするは、三の不幸なり
(人には三つの不幸がある。若くして官吏の試験に合格し出世することは第一の不幸である。親の七光りによって高い地位につくことは第二の不幸である。才能に恵まれて文章に巧みなことは第三の不幸である)
事を作(な)すには必ず始めを謀(はか)り、言を出(い)だすには必ず行(こう)を顧みる
(仕事をするときには必ず始める前に熟慮する。発言するときには必ず行動が伴っているかどうかを考える)
敬(けい)、怠(たい)に勝てば吉(きつ)なり
(敬しみの心が怠りの心に勝てば吉だが、逆に怠りの心が敬しみの心に勝てば、その結果は滅びに至る、の意)
今月の致知
最新号 7月1日 発行/ 8 月号
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さらに参ぜよ三十年
栗山英樹(北海道日本ハムファイターズ チーフ・ベースボール・オフィサー)
横田南嶺(臨済宗円覚寺派管長)
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震災を乗り越えさらに前進する【経営の要諦は大義にあり】
小田禎彦(和倉温泉加賀屋代表)
柳内光子(山一興産社長)
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脳が求める生き方——さらに前進する人の思考はどこが違うのか
林 成之(スポーツ脳科学者)