その他の東洋古典の名言 三略

兵法書。三巻。周の太公望の撰で黄石公が土橋の上で漢の張良に授けたと伝えられるが、後世の偽撰書とされる。老荘思想を基調にした治国平天下の大道から戦略・政略の通則を論述。武経七書の一つ。日本には遣唐使上毛野真備が初めて伝来。『六韜』と併称され『六韜三略』という。読みは「さんりゃく」

柔(じゅう)能(よ)く剛を制し、弱能く強を制す

(柔和な者がかえって剛なるものに勝ち、弱い者がかえって強い者に勝つ)

主、異言を察すれば、乃(すなわ)ちその萌(きざし)を睹(み)る

(自分の腹心やお気に入りの者以外の話にも耳を傾けよ。そうすれば、かれらの企みを見破ることができる)

主は以て徳なかるべからず。徳なければ則ち臣叛(そむ)く。以て威なかるべからず。威なければ則ち権を失う

(君主には徳がなければならない。そうでないと、臣下に背かれてしまう。また、威厳も備えていなければならない。これがないと、臣下に対する抑えがきかなくなる)

高鳥(こうちょう)死して良弓(りょうきゅう)蔵(しま)われ、敵国滅びて謀臣(ぼうしん)亡ぶ

(空を高く飛ぶ鳥が射落とされてしまうと良弓もしまわれてしまうように、敵国が滅びてしまうと謀臣も用済みになる)

己を舎(す)てて人を教うるは逆なり。己を正しうして人を化するは順なり

(自分のことを棚にあげて人を教えようとしても効果はあがらない。人を教化しようとするなら、まず自分の姿勢を正さなければならない)

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