1 月号ピックアップ記事 /大自然と体心
幸せは自分の心が決めるもの ~幸せに生きる〝セロ活〟のすすめ~ 南山紘輝(Nalpusコーチング代表)
多くの方が悩まれているであろう健康の問題に対し、「体と心は繋がっている」という観点から、読者の皆様に役立つ健康情報をお届けしている連載「大自然と体心」。
今月ご登場いただいたのは、Nalpusコーチング代表の南山紘輝さんです。世界でも数少ないマルチリンガルにして、英語学習のコーチとしても国内有数の評価を得ていましたが、近年は脳や体の仕組みの研究に没頭。10歳頃から人間の能力開発に興味を持ち、海外留学やワークショップ参加を繰り返して培った科学的知見に基づき、人が幸せになるための習慣術を分かりやすく説いておられます。
今回は〝幸せホルモン〟と呼ばれるセロトニンを上手に扱い、幸せに生きる方法を説いていただいています。
何かを足すのではなく、自分の中に何があるのか、持って生まれたものに目を向けてみましょう
南山紘輝
Nalpusコーチング代表
〈南山〉
人が幸せに生きていくために、大切なものは何でしょうか。
私はコーチングの仕事や、年間約150回開催しているセミナーの場で、こんな言葉をよく耳にします。「自分本来の能力が発揮できている気がしない」「幸せって何なのか、分からない」……。
そんな方には、こう考えてみてほしいと思います。これまで私たちは幸せになるため、成長するために、自分に足りない何かを付け加えることに躍起になっていなかったでしょうか。うまくいかない時「もっと頑張ろう」「もっと努力すれば」と考え、自分をますます追い込み、却って幸せとは逆に向かってしまう方がいます。
この〝足し算志向〟には限界がある。これまでうまくいかなかったなら、一旦その考え方を手放して〝引き算思考〟に切り替えてみませんか? これが私のご提案です。何かを足すのではなく、自分の中に何があるのか、持って生まれたものに目を向けてみましょう。
それは決して、成長を諦めることではありません。
自然界を見てください。例えば木は春に葉を茂らせ、夏の太陽を浴びて成長していきます。けれども日光が弱まる秋には、その葉っぱを潔く手放し、冬はゆっくり休んで、春にまた葉を茂らせる。成長の限界にぶつかると、自然界の生き物は何かを手放して成長していくのです。
……(続きは本誌をご覧ください)
~本記事の内容~
◇自然界の生き物は、何かを手放して成長する
◇セロトニン不足では人は幸せになれない?
◇日本人は大昔から〝セロ活〟をしてきた
◇人は自らの意図で幸せを掴める存在
プロフィール
南山紘輝
みなみやま・こうき――平成5年京都府生まれ。大学在学中の20歳から4年間海外に渡航し、英語、フランス語、スペイン語を習得。世界約20か国で言語習得について研究。米国認定NLP(神経言語プログラミング)上級プロフェッショナルコーチ。29年にNLPE英語コーチングスクール設立。現在は年間1400時間のコーチングセッションを行う他、セミナーを多数開催。
編集後記
若い頃から〝人間の能力はいかに引き出されるか〟を模索し、猛烈な努力によって多言語の習得とそのメカニズムの研究を行ってきた南山さん。人が何かに対してやる気を出し、高いパフォーマンスを発揮する条件を知り、自らのコーチングの仕事に活かそうとしますが、壁にぶつかり、生きる意欲を失うほど落ち込みます。そこから掴み取った、人が成長するために必要なプロセス、脳や人体に秘められた不思議な力をイキイキと、世界で発表されている研究に基づき科学的に解説される姿が何より印象的でした。
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