自分の限界を決めないで、新しいことに挑み続ける 湯本壬喜枝(リスカーレ・コンサルティング代表)

アフラックで生保業界初の女性取締役を務め、現在はコンサルタントとして女性が長く元気に活躍するために支援を続ける湯本壬喜枝さん。しかし、現在の道に至るまでにはご主人との死別という人生最大の困難があったと言います。波瀾万丈の人生を振り返っていただき、女性が活躍するために大切なことを伺いました。

振り返ると、アフラックでは自分ができるかどうかはお構いなしに、いつも高めのボールが飛んできた。

それを必死にジャンプして掴んでいるうちに、気づけば世界が開けていったと実感しています

湯本壬喜枝
リスカーレ・コンサルティング代表

──湯本さんはアフラックで生保業界初の女性取締役を務め、女性の新たな道を拓いてこられました。

〈湯本〉 
私はアフラックで一営業担当や人事担当として、「どうしたら女性の活躍をもっと引き出せるのか」を考え続けてきました。

企業体制など課題は山積みですが、一番は女性自身が「この程度でいいわ」と、限界を決めてしまうことだと思います。『日経新聞』が2017年に行った調査では、実に就業女性の約6割が管理職になりたくないと答えています。

一方で、専業主婦で過ごした同世代の友人からは「自分も仕事がしたかった」「自分だってできたはずだ」という後悔を何度も耳にしてきました。女性がのびやかに活躍し続けることが、社会の発展に繋がるのではないか。何より、自分の能力はこの程度と決めつけないでほしい。

その思いに突き動かされ2006年、アフラックを退職後に、女性の活躍を支援するリスカーレ・コンサルティングを立ち上げました。

──具体的にどのようなことに取り組まれてきたのですか?

〈湯本〉 
1つは、異業種合同での女性管理職研修です。大手企業10数社の女性管理職が集い、同じ状況下で奮闘する異業種の方と切磋琢磨したり、悩みを打ち明け合ったりする。さらに、女性の働き方に焦点を当て、私の実体験や様々な事例を織り交ぜながらお伝えすることで、リーダーとして働くやりがいや部下との関わり方が見えてくると、好評を博しています。

また、……(続きは本誌にて)

~本記事の内容~
◇女性が長く元気に活躍し続ける社会を目指して
◇33歳で訪れた人生最大の逆境
◇高めのボールを掴むうちに世界が開ける
◇女性が活躍するために一番大切なこと

プロフィール

湯本壬喜枝

ゆもと・みきえ――東京都生まれ。慶應義塾大学卒業後、日本IBM入社。アフラック生命保険入社。人材開発部長を経て、平成9年同社初の女性取締役に就任。18年同社退職後、リスカーレ・コンサルティングを設立。女性が長く元気に活躍し続ける社会を目指し、企業・大学で講演や研修などに取り組んでいる。平成28年~令和3年には株式会社熊谷組の社外取締役も務め、在任中に同社は建設業界で初の経済産業省のなでしこ銘柄に選定された。


2024年11月1日 発行/ 12 月号

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