12 月号ピックアップ記事 /二十代をどう生きるか
挑戦と創造の教育 大橋 博 (創志学園グループ総長)
全国1万4000人の生徒が学ぶ通信制高校「クラーク記念国際高等学校」を筆頭に、こども園から大学まで幅広く展開する創志学園。創立者の大橋博氏は生徒4人の学習塾からスタートし、総合教育グループにまで導いてきました。この道一筋55年以上の大橋氏の足跡と20代へのメッセージとは――。
「なぜ成功するのですか」とよく聞かれますが、その答えは一つ「確信を持って始めたことは成功するまでやめない」ことです。
紆余曲折しながらも失敗を恐れず、一つのことをやり続ければ成功します。早くに諦めてはいけません
大橋 博
創志学園グループ総長
神戸市に本部を構える当グループは、2022年に創立55年を迎えました。現在は幅広い教育を展開していますが、拡大したいと意識していたわけではありません。
目の前に必要だと思う教育が現れる度、挑戦と創造を重ねてきたことが、結果として今日に繋がったのだと思います。
教育者としての原点を辿ると、恩師との邂逅が真っ先に浮かび上がってきます。3人兄弟の長男として岐阜県に生まれ育ち、当時は家にお風呂がなく、銭湯に行くのが日常でした。
中学2年生の時、数学の合同と相似の問題を銭湯の床のタイルを使い小学6年生の弟に教えていたところ、一人の男性に声をかけられました。その方こそ高校教師の今村淳先生でした。
「私も妻も教員で毎日帰りが遅くなるから、その間、一人息子に勉強を教えてほしい」。
その代わりに、今村先生が私に教えてくれることになりました。先生が主要五教科の英・数・国・社・理のすべてを教えてくれました。後に大学卒業と同時に塾を始めた私も同じく、五教科すべてを教えたのはこの方法が素晴らしかったからです。
……(続きは本誌にて)
~本記事の内容~
◇原点となった恩師との邂逅
◇スタートは4人の学習塾
◇月謝の倍の教育をする
◇中退や不登校の生徒を救いたい
◇成功するまでやめない
本記事では全3ページにわたって、大橋氏の若かりし歩みを振り返っていただきました。
教育の道一筋に歩んでこられた大橋氏の体験談には、あらゆる年代に通ずる仕事・人生の要諦が凝縮されています。全文は本誌をご覧ください!
プロフィール
大橋 博
おおはし・ひろし――昭和19年岐阜県生まれ。兵庫教育大学大学院修了。41年創志学園の前身となる学習塾を創立。56年学校法人創志学園創立。平成4年広域通信制の「クラーク記念国際高等学校」開校。19年「IPU・環太平洋大学」開学。令和2年旭日中綬章受章。現在は学校法人創志学園総長、公益財団法人こども教育支援財団理事長を務める。
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