いつも心に太陽を 井浦康之(井浦コミュニケーションセンター代表)

人財教育コンサルタントとして活躍を続ける井浦康之氏。その溌剌颯爽とした姿から、96歳という年齢を言い当てられる人は稀であろう。貧しく、病弱な幼少期から道を切り開いてきた氏の人生に、大転換をもたらしたの心の持ち方、そして若々しさの秘訣に迫った。

これからも太陽のような男であり続けたい。

そしてご縁をいただいたすべての方に幸せになっていただいて、ニッコリ笑ってあの世へ旅立てるような人生を送るお手伝いをしたいですね。

いまの望みはそれしかない。それが僕の生き甲斐なんです

井浦康之
井浦コミュニケーションセンター代表

――井浦さんは、96歳のいまも人財教育コンサルタントとして活躍なさっているそうですね。

〈井浦〉 
いまメインでやらせていただいているのは、郡山の和菓子メーカーさんの新入社員教育です。

僕が独立した46年前に、そこの社長さん(当時)がお電話をくださいましてね。「日本一おいしいお菓子と、日本一素晴らしい社員をつくるのが僕の夢です。井浦先生にぜひ私どもの社員研修をお願いできませんか」って頼まれたのがご縁の始まりなんです。

それから毎年研修に伺っていて、今年も96の僕の話を18、20の若い皆さんが聞いてくださいました。本当にありがたいですよ。

――若い皆さんにどんなお話をなさるのですか。

〈井浦〉
例えば、新入社員にも5つのタイプがあるよと。1つ目はいなくては困る人、2つ目はいたほうがいい人、3つ目はどちらでもいい人、4つ目はいないほうがいい人、5つ目はいては困る人。皆さんはどのタイプになりますかと。

そして、いなくては困る人をプロという。プロとは、給料以上の仕事ができる人。君たちもそういう人になってくださいねと、まぁそんなところから始まるんです。

――研修で接する若い皆さんの印象はいかがですか。

〈井浦〉 
素晴らしいですよ。研修前に会社の社史を2冊配って感想文を書いてもらうんですが、……(続きは本誌をご覧ください)

~本記事の内容~
▼若い人には夢を持ってほしい
▼年齢は考えない すべてをプラスに受け止める
▼親子7人肩を寄せ合って
▼学問をしないと偉くなれませんよ
▼すべては人の心が決めるのだ

プロフィール

井浦康之

いうら・やすゆき――昭和3年東京市生まれ。日立製作所を振り出しに、様々なビジネスを経験。言論科学振興協会理事・専任講師、人間可能開発センター所長を経て、53年井浦コミュニケーションセンター設立。また、仕事の傍ら高校、東京YMCA英語学校、琉球国際大学英文科と夜間に学ぶ。平成30年90歳で株式会社から個人事業主に転向。現在に至る。著書に『心豊かに生きるヒント』(ごま書房新社)など16冊がある。


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