5 月号ピックアップ記事 /意見・判断
「中東」から世界のいまを読み解く——大変革の時代を日本はいかに生き抜くか 石田和靖(「越境3.0チャンネル」主宰)
イスラエルとハマスの戦闘が激化の一途を辿り、その成り行きを世界が固唾を飲んで見守っている中東。石油などのエネルギーを通じて国際情勢・経済の大きな影響力を持つ中東でいま何が起こっているのか――現地で長くビジネスや文化交流に携わり、「越境3.0チャンネル」などSNSを通して中東情勢の現実を発信してきた石田和靖さんに、ガザ紛争の内情、中東でいま起こっている大変化についてお話いただきました。私たち日本はいかに中東と向き合うべきか、指針となる情報が満載です。
もちろんアメリカや欧米諸国との関係も大事ですが、世界の変化をもっと冷静に見極め、全方位外交を行っていく。
それがこの激変する世界における我が国の国益であり生きる道筋だと思うのです
石田和靖
「越境3.0チャンネル」主宰
2023年10月7日、パレスチナ暫定自治区のガザ地区を実効支配しているイスラム組織・ハマスが、イスラエルに対して大規模な奇襲攻撃を行いました。それに対してイスラエル側も激しい報復攻撃を行い、多くの民間人を巻き込んだ戦闘がいまなお続いています。
日本の主要メディアの報道を見ると、過激なテロ組織であるハマスが突然奇襲攻撃を仕掛け、あくまでもイスラエルはそれへの報復として攻撃を行っているという論調がほとんどです。もちろんハマスが行った民間人の拉致・殺害は許されることではありません。
しかしそれではそもそもなぜハマスは奇襲攻撃を行ったのか、いま中東全体で何が起こっているのか、物事の本質が全く見えなくなってしまいます。いま必要なのは「10月7日」以後でなく、むしろ「10月7日」より前の情報なのです。
私は長く中東・東南アジア地域のビジネス、文化事業に携わってきた経験をもとに、テレビやラジオ出演、講演、SNS投稿、書籍の出版等を通じ、現地の生の情報を発信してきました。
主宰するYouTubeチャンネル「越境3.0チャンネル」では、毎日夜の8時に最新の世界情勢の解説を行っており、再生回数40,000,000回、200,000人に登録していただいています。
今回のイスラエルとハマスの武力衝突に関しても、私はその1年ほど前から、近いうちに〝イスラエル側〟が大きな戦争を引き起こすだろうと警告してきました。
詳しい経緯は…(続きは本誌をご覧ください)
プロフィール
石田和靖
いしだ・かずやす――昭和46年東京都生まれ。東京経済大学中退後、会計事務所に勤務し、中東~東南アジアエリアの外国人経営者の法人を多く担当。駐日外国人経営者への財務コンサルティングを多く行う。最新の世界情勢を解説するYouTubeチャンネル「越境3.0チャンネル」は、再生回数4000万回、登録者数20万人を超える。テレビやラジオにも精力的に出演。『オイルマネーの力』(アスキー・メディアワークス)『第三世界の主役「中東」』(ブックダム)など著書多数。
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