3 月号ピックアップ記事 /生涯現役
戦わざる者に勝利なし 西田良次(社会福祉法人翠浩会理事長)
平成元年、埼玉県熊谷市に日本初の脳性麻痺専門の身体障害者療護施設として立ち上げられた「新光苑」。設立に奔走した西田良次氏は、94歳のいまも苑の運営に尽力し続けている。商売で叩き上げた根性と、障害者への深い思いに裏打ちされた、活動への溢れんばかりの情熱。その若々しい立ち居振る舞いからは、まさに「生涯現役」の心意気が伝わってくる。
どんな障害に直面しても前進し続けるファイトが人生には必要です。
弱い気持ちをねじ伏せるくらいの気構えが大事だと思うんです
西田良次
社会福祉法人翠浩会理事長
――こちらの「新光苑」は、日本初となる脳性麻痺専門の身体障害者療護施設として、西田さんが設立に尽力なさったそうですね。
〈西田〉
平成元年に障害児の「父母の会」の皆さんと一緒に立ち上げて、50人の脳性麻痺の方に入っていただきました。いまは中途障害者や知的障害者の方々、それから通所も含めて150人くらいの方に利用していただいています。
当初、脳性麻痺の方に50人も入所していただくのはなかなか大変でしてね。最初は熊谷市や埼玉県内だけでなく、東京まで足を運び家庭訪問して入所を募ってきたんです。
――とても明るく大きな施設で、びっくりしました。
〈西田〉
福祉施設というと、何となく暗い印象を受けると思いますが、そのイメージを変えたいというのが私の思いなんです。
建物は5,000平米以上あるんですが、入所者の皆さんの移動に配慮して平屋建てにしてあります。特にこだわったのが、……(続きは本誌をご覧ください)
プロフィール
西田良次
にしだ・りょうじ――昭和4年埼玉県生まれ。18歳で茶と陶器の卸商を任される。その後脳性小児麻痺の二女を支えるため、仕事の傍ら障害者福祉の活動を始め、昭和49年熊谷地区肢体不自由児者父母の会会長。さらに小規模授産施設「ひばりの家」代表などを経て、平成元年身体障害者療護施設「新光苑」苑長。平成29年社会福祉法人「翠浩会」理事長。
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