12 月号ピックアップ記事 /致知随想
書店のある光景を残し続けるために 松信健太郎(有隣堂社長)
毎号分野を問わず、一道を切り拓いてこられた5名の方々にご登場いただく連載「致知随想」。創刊当初より読者の皆様から高い人気を得ている人気連載です。
今月は関東を中心に展開する老舗書店「有隣堂」社長・松信健太郎さんがご登場。 飲食店や雑貨、理容室が揃う本を中心としない複合型店舗「HIBIYA CENTRAL MARKET」や毎日イベントを催し、体験を届ける書店「誠品生活日本橋」など、常識に囚われない新業態を手掛け、ユニークなYoutubeチャンネルでも注目を集めています。
出版不況が嘆かれる昨今、書店を残し続けるために奔走する氏を突き動かすものは何か。新規事業に懸ける思い、経営者としての願いを語っていただきました。
知恵に溢れた本を読むことが心に気づきや安らぎを与え、一人ひとりの自己成長の一助になる。ひいては幸せな生き方に繋がっていく。
ですからどんなに時代が変わっても、誰もが気軽に立ち寄れる書店は欠かせないと思うのです
松信健太郎
有隣堂社長
「本は心の旅路」。この言葉を旨とし、関東を拠点に展開する老舗書店「有隣堂」の成り立ちは、1909年に遡ります。私の曽祖父が横浜・伊勢佐木町に構えた、間口二間の小さな書店が出発点です。
70年代に入ると楽器やオフィス機器販売をはじめとした外商にも着手。事業の多角化と共に、客層や立地に適した店舗づくりが地域のお客様から支持され、現在では神奈川・東京・千葉を中心に約40店舗を展開しています。
私は創業一族として生まれたのですが、父が家業に携わっていなかったこともあり、有隣堂とは接点の少ない環境で育ちました。大学進学の頃、父が有隣堂に入社すると、同族経営で苦悩する姿を目の当たりにし、家業には関わりたくないと思ったものです。人の幸せに直結する仕事がしたいという思いも相俟(あいま)って、司法試験に挑戦しました。
ところが……(続きは本誌にて)
プロフィール
松信健太郎
まつのぶ・けんたろう――1972年生まれ。早稲田大学教育学部卒業。2007年有隣堂に入社。2012年取締役、2019年9月取締役副社長に就任。2020年より現職。
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