2 月号ピックアップ記事 /致知随想
すべては立川談志に教わった 立川談慶(落語家/作家)
毎号分野を問わず、一道を切り拓いてこられた5名の方々にご登場いただく連載「致知随想」。創刊当初より読者の皆様から高い人気を得ている人気連載です。
今月は、天才と称された伝説の落語家・立川談志の下、9年半に及ぶ前座修業を積んだ立川談慶さんがご登場。「現実が事実」「評価は他人が決める」との考えに則った完全実力主義の厳しい指導の裏に隠された談志の想いとは。氏の修業時代を通して、教育者としての談志の素顔に迫ります。
信じれば行動が変わり、行動が変われば習慣が変わり、習慣が変われば必ずよい結果に繋がります
立川談慶
落語家/作家
将来は人を笑顔にする仕事、落語家になりたい─子供の頃から漠然と抱いていた夢を叶えてくれたのは、天才落語家・立川談志でした。
忘れもしない落語研究会に所属していた大学時代。先輩に勧められて立川談志の落語を初めて生で聞いた時、その達人芸に雷に打たれたような衝撃を受け、以後私は談志の追っかけになったのです。
談志は、饒舌な語り口や枕(本題に入る前の導入部。花鳥風月をテーマにするのが一般的だった)で時事問題を語るなど、落語の常識を覆すスタイルを確立したまさに天才。談志との出逢いが、私の人生を大きく変えていきました。
大学卒業後、一度は衣料品メーカーに就職。しかし、落語、談志への思いは断ち切れず、3年間のサラリーマン生活に別れを告げ、立川流の門を叩いたのです。1991年、25歳の時でした。
※誌面には写真の掲載はございません。
プロフィール
立川談慶
たてかわ・だんけい――昭和40年長野県生まれ。63年慶應義塾大学卒業後、(株)ワコール入社。平成2年吉本興行福岡1期生オーデションに合格。3年ワコールを退社、吉本興業も退所後、立川流Aコースに入門「立川ワコール」を名乗る。12年二つ目に昇進、師匠7代目立川談志による命名で「立川談慶」に改名、17年真打昇進(慶應義塾大学卒初の真打)。著書に『武器としての落語 天才談志が教えてくれた人生の闘い方』(方丈社)、『天才論 立川談志の凄み』 (PHP新書) など多数。
特集
ピックアップ記事
-
インタビュー
一日一日の積み重ねが我が文楽人生をひらいてきた——人間国宝・三世 桐竹勘十郎に聞く
三世 桐竹勘十郎(人形浄瑠璃文楽座 人形遣い /人間国宝)
-
対談
何が国を豊かにするのか
藤原正彦(お茶の水女子大学名誉教授)
櫻井よしこ(国家基本問題研究所理事長)
-
エッセイ
そうじの力で運命を開く
小早祥一郎(そうじの力社長/組織変革プロデューサー)
-
インタビュー
化学的リサイクルで資源の争いのない世界を実現する
岩元美智彦(JEPLAN会長)
-
インタビュー
400年の歴史は「伝統」と「革新」にあり
高田信吾(虎屋本舗十六代目当主)
-
インタビュー
人は皆善きことを行うためにこの世に生まれてくる
石黒大圓(扇町公園炊き出しの会代表)
-
エッセイ
仏道の原点 因果応報の真理に学ぶ
窪田慈雲(代々木上原禅堂師家)
-
対談
おもてなしの道を追求して
桑村祐子(高台寺和久傳社長)
桑野和泉(由布院玉の湯社長)
-
対談
中江藤樹と石田梅岩——二人の先哲が教えるもの
田口佳史(東洋思想研究家)
中江彰(国際中江藤樹思想学会理事長)
好評連載
バックナンバーについて
バックナンバーは、定期購読をご契約の方のみ
1冊からお求めいただけます
過去の「致知」の記事をお求めの方は、定期購読のお申込みをお願いいたします。1年間の定期購読をお申込みの後、バックナンバーのお申込み方法をご案内させていただきます。なおバックナンバーは在庫分のみの販売となります。
定期購読のお申込み
『致知』は書店ではお求めになれません。
電話でのお申込み
03-3796-2111 (代表)
受付時間 : 9:00~17:30(平日)
お支払い方法 : 振込用紙・クレジットカード