日本再興は英霊の心にある ジェイソン・モーガン(麗澤大学国際学部准教授)

日本の歴史、伝統文化、精神性に対する深い理解と共感を基に、保守論客として多くの著作と積極的な提言を続けているジェイソン・モーガン氏。モーガン氏が語る、戦後日本を縛ってきたアメリカ・ワシントンの支配から脱し、日本が真に独立した国家となるために一番大事なものとは――。

靖國神社に参拝し、英霊たちの精神、心に思いを馳せれば、日本人はどう生き、どういう社会を実現していけばよいのか、自ずと分かってくるはずです

ジェイソン・モーガン
麗澤大学国際学部准教授

私と日本との出会いは幼少期にまで遡ります。近所にアメリカ人と結婚した日本人女性が住んでおり、幼い私を随分可愛がってくれたのです。この一人の優しい女性が、私の中で日本を代表する存在となったのでした。

また、祖父は占領軍の一員として日本に駐留した経験がありましたが、上陸する前は殺されると覚悟していたけれども、逆に日本人に歓迎され、優しくしてもらった、普通の国じゃないと私に語ってくれました。

日本によいイメージを抱いて育った私は、大学でも日本人留学生と友人になり、彼の勧めで1999年21歳の時に、1か月ほど日本にホームステイすることになりました。

岐阜県の家族が受け入れてくださったのですが、まるで私を本当の息子のように温かく扱ってくれ、感動したことをいまでも覚えています。アメリカはもちろん、他の国の人とも、キリスト教の博愛精神とも何か違う、「おもてなしの心」を感じたのです。

以後、私は日本のことをもっと知りたい、見習いたいと、アメリカや中国、日本の大学を行き来しながら研究を続け、現在に至ります。いま私は47歳ですが、祖国アメリカよりも日本とのかかわりの方が深くなってきました。

……(続きは本誌にて)

~本記事の内容~
◇真実のアメリカを知る
◇ワシントンに支配される日本
◇日本の未来は英霊の心にある

本記事ではモーガンさんに、アメリカの驚くべき実体と、日本が主権国家として独立し、世界のために貢献していくための道筋を語っていただきました。

プロフィール

ジェイソン・モーガン

1977年アメリカ合衆国ルイジアナ州生まれ。テネシー大学チャタヌーガ校で歴史学を専攻後、名古屋外国語大学、名古屋大学大学院、中国昆明市の雲南大学に留学。ハワイ大学の大学院で東アジア学、特に中国史を研究。フルブライト研究者として早稲田大学大学院法務研究科で研究。2016年ウィスコンシン大学で博士号を取得。一般社団法人日本戦略研究フォーラム上席研究員を経て、2020年4月より現職。2024年著書『私はなぜ靖国神社で頭を垂れるのか』(方丈社)が公益財団法人アパ日本再興財団主催の第七回アパ日本再興大賞を受賞。


編集後記

日本の歴史と文化伝統を深く理解するモーガンさんに、私たちがいまこそ取り戻すべき日本精神についてご自身の体験を込めて語っていただきました。日本はこれからどのような国を目指し、また一人ひとりがどう生きて行けばよいのか――その明快な答えに希望の光を見る思いでした。

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