8 月号ピックアップ記事 /二十代をどう生きるか
自分がコントロールできる目の前のことに全力を尽くす 斎藤佑樹(元プロ野球選手/株式会社斎藤佑樹代表)
2006年夏の甲子園でエースとして早稲田実業を初の日本一に導き、「ハンカチ王子」の愛称で一躍脚光を浴びた斎藤佑樹氏。しかし、大学を経てプロ野球界で歩んだ11年間は、度重なる怪我に悩まされる日々だった。栄光と挫折の野球人生から見えてくる、人生で大事な心構え――。
自分でコントロールできないことに翻弄されるのではなく、目の前のやるべきことに全力を尽くす。
そうすれば、応援してくださる方が必ず現れ、自ずと前に進める。
これが、もがき苦しみながらも野球一筋に歩んできた僕の実感です
斎藤佑樹
元プロ野球選手/株式会社斎藤佑樹代表
僕が野球の道に進んだのは小学1年生の頃でした。野球好きな父と3歳上の兄の影響を受け、その背中を追いかけるようにやり始めたのです。野球漫画『MAJOR(メジャー)』を愛読し、朧げながらも主人公の茂野吾郎のようなプロ野球選手になりたいと憧れていました。
そして1998年、小学4年生の時に、横浜高校の松坂大輔さんが甲子園で優勝する姿をテレビ越しに見たことが分岐点になりました。当時はピッチャーを始めて間もないこともあり、こんな選手になりたい、甲子園で優勝したいという明確な目標を抱いたのです。
以降、土日は少年野球の練習に打ち込み、平日は兄と二人で素振りやキャッチボールを繰り返す。松坂さんの学生時代の練習法を取り入れるなど、球速を上げるために試行錯誤を重ねました。加えて夜7時頃に父が帰宅すると、毎日厳しい指導を受けたものです。
こうして野球に没頭する傍ら、……(続きは本誌にて)
~本記事の内容~
▼ハイレベルな文武両道を目指す
▼かくして甲子園優勝を達成
▼2行の手紙に込められた思い
▼自分のやるべきことに集中する
▼苦しくても、最後までやり切る
一躍脚光を浴びた高校時代、度重なる怪我に悩まされたプロ時代。栄光と挫折を味わった斎藤氏の20代の足跡には、20代を歩む上で欠かせない心構えが詰まっています。全文は本誌をご覧ください!
プロフィール
斎藤佑樹
さいとう・ゆうき―—昭和63年群馬県生まれ。早稲田実業3年時に夏の甲子園優勝、「ハンカチ王子」として脚光を浴びる。平成22年早稲田大学卒業後、ドラフト1位で北海道日本ハムファイターズに入団。ルーキーイヤーから6勝をマークするも、度重なる怪我に悩まされ、令和3年10月に引退を発表。同年12月に株式会社斎藤佑樹を設立。「野球未来づくり」を掲げ、様々なプロジェクトに注力している。
編集後記
「ハンカチ王子」の愛称で知られる斎藤さんのお話を伺っての印象は、まさに謙虚にして驕らず。過去の実績を誇示することはなく、野球人生を支えた栗山英樹監督や座右の書について、いきいきと語られている様子が印象的でした。
特集
ピックアップ記事
-
対談
さらに参ぜよ三十年
栗山英樹(北海道日本ハムファイターズ チーフ・ベースボール・オフィサー)
横田南嶺(臨済宗円覚寺派管長)
-
対談
震災を乗り越えさらに前進する【経営の要諦は大義にあり】
小田禎彦(和倉温泉加賀屋代表)
柳内光子(山一興産社長)
-
エッセイ
脳が求める生き方——さらに前進する人の思考はどこが違うのか
林 成之(スポーツ脳科学者)
-
エッセイ
人生の真価は晩節に宿る——先達に学ぶ〝晩晴学〟
前坂俊之(静岡県立大学名誉教授)
-
インタビュー
「止まったら死ぬぞ!」 終わることのない熱狂宣言
松村厚久(DDグループ社長CEO)
-
インタビュー
嫌われても、拒否されても、手を差し伸べずにはおれない
西田好子(メダデ教会牧師)
-
インタビュー
自主性重視の指導で選手の可能性を開く
米田勝朗(名城大学女子駅伝部監督)
-
対談
愛の力が人生の試練を乗り越えさせてくれた
山崎理恵(みらい予想図理事長)
岩朝しのぶ(日本こども支援協会代表理事)
-
対談
教育への思い尽きることなし
田村哲夫(渋谷教育学園理事長・学園長)
上甲 晃(志ネットワーク「青年塾」代表)
好評連載
バックナンバーについて
バックナンバーは、定期購読をご契約の方のみ
1冊からお求めいただけます
過去の「致知」の記事をお求めの方は、定期購読のお申込みをお願いいたします。1年間の定期購読をお申込みの後、バックナンバーのお申込み方法をご案内させていただきます。なおバックナンバーは在庫分のみの販売となります。
定期購読のお申込み
『致知』は書店ではお求めになれません。
電話でのお申込み
03-3796-2111 (代表)
受付時間 : 9:00~17:30(平日)
お支払い方法 : 振込用紙・クレジットカード