2 月号ピックアップ記事 /インタビュー
生かされている命を人のために 柳岡克子(車いすの元気配達人)
両手足に障害を持って生まれながらも、両親や友人の支え、並々ならぬ努力とチャレンジ精神で自らの人生を力強く切り開いてきた柳岡克子さん。その柳岡さんに人生の歩みと実体験を交えながら、命の尊さ、この世のすべてに感謝することの大切さをお話しいただいた。
人は支え合って助け合って生きています。人生に無駄はありません
柳岡克子
車いすの元気配達人
障害がある私でも生かしてくれている神様、仏様に感謝しています。人は一人では生きていけないのです。支え合って助け合って生きているのです。障害者も助けてもらうだけでなく、社会の中に溶け込んで、誰かの励みになる。人生に無駄はない。生きているのではなく生かされている命には、何らかの意義があると思います。
プロフィール
柳岡克子
やなおか・よしこ――昭和39年和歌山県生まれ。両手足に障害を持って生まれ、2歳半まで病院で過ごす。母親の送り迎えで健常児と同じ幼稚園、小中高校に通い、57年神戸学院大学薬学部に入学。卒業後薬剤師となり地元のドラッグストアに勤めながら、柳岡塾を開設。障害者卓球の選手としても世界大会で好成績を残す。潰瘍性大腸炎となりパラリンピック出場を逃すも「2020東京オリンピック」の聖火ランナーとして走る。和歌山県身体障害者連盟評議員、日本会議和歌山女性の会副会長も務める。
編集後記
手足に障害があっても、何事にも前向きにチャレンジしてきた柳岡さんの人生歩みに、「自分もこのままではいけない」と一歩踏み出す勇気をいただきます。そして、「生きているのではなく、生かされている」「人は一人では生きていけない。支え合って助け合って生きている」など、柳岡さんが人生体験から掴んだ教えは、いまをよりよく生きるヒントに溢れています。
特集
ピックアップ記事
-
対談
古典の名著『大学』に学ぶ 修己治人の道——先哲の教えを現代に活かす
平川理恵(広島県教育委員会教育長)
田口佳史(東洋思想研究家)
-
対談
日本の教育の危機を救え!
野口芳宏(植草学園大学名誉教授)
榎本博明(MP人間科学研究所代表)
-
エッセイ
愛と祈りと報恩に生きて
古巣 馨(カトリック長崎大司教区司祭)
-
エッセイ
「武士の娘」杉本鉞子の一生
小坂恵理(翻訳家)
-
インタビュー
現代に伝承すべき近江商人の教え
塚本喜左衛門(ツカキグループ社長)
-
インタビュー
生かされている命を人のために
柳岡克子(車いすの元気配達人)
-
インタビュー
一万冊の読み聞かせで我が子を育む
佐藤亮子(浜学園アドバイザー)
-
対談
これからの時代に求められるのは人間教育——人づくりに徹する両校の実践録
田中良樹(箕面自由学園学園長兼中学校高等学校校長)
杉山元彦(聖徳学園理事長)
-
対談
今北洪川と山岡鉄舟の歩いた道
横田南嶺(臨済宗円覚寺派管長)
平井正修(臨済宗国泰寺派全生庵住職)
好評連載
バックナンバーについて
バックナンバーは、定期購読をご契約の方のみ
1冊からお求めいただけます
過去の「致知」の記事をお求めの方は、定期購読のお申込みをお願いいたします。1年間の定期購読をお申込みの後、バックナンバーのお申込み方法をご案内させていただきます。なおバックナンバーは在庫分のみの販売となります。
定期購読のお申込み
『致知』は書店ではお求めになれません。
電話でのお申込み
03-3796-2111 (代表)
受付時間 : 9:00~17:30(平日)
お支払い方法 : 振込用紙・クレジットカード