愛と祈りと報恩に生きて 古巣 馨(カトリック長崎大司教区司祭)

古巣 馨氏は、長崎で活動を続けているカトリックの神父。隠れキリシタンの家に生まれ、運命的な出会いから神父への道を歩み出すことになった。古巣氏は神父の道を歩む中で、名もなき多くの人たちと出会い、その生き方を通してキリストの福音の真の意味を知ることになる。忘れ難いいくつかの思い出やそこでの尊い気づきについて語っていただいた。

思えば分けてもらったものでいつも生かされてきました。分けてくれたのは、障碍を抱えた子供を持つ家庭、生活保護を受けている家庭、離婚している家庭……いくつもの傷を刻みながら、「ただで与える」不思議な豊かさを持っている人たちです

古巣 馨
カトリック長崎大司教区司祭

 イエスの福音の言葉に「天地の主である父よ、あなたをほめたたえます。あなたはこれらのことを、知恵のある者や賢い者には隠して、幼子のような者にお示しになりました。そうです。父よ、これは御心に適うことでした」とあります。
「幼子のような者」とは、世の中では頭数に入れてもらえず、望みなく、頼りなく、心細く生きて、神にしか頼ることのできない人たちのことです。私は神父になってから机上の哲学や神学ではなく、「幼子のような者」たちから福音の本当の意味を学びました。

プロフィール

古巣 馨

ふるす・かおる―昭和29年長崎県生まれ。56年初来日したヨハネ・パウロ2世教皇により司祭叙階。現在、長崎大司教区法務代理、長崎純心大学教授、福岡カトリック神学院講師、列聖列福特別委員会委員、長崎刑務所教誨師などを務める。信徒発見などキリシタン史をテーマとして活動を続ける劇団「さばと座」を主宰。


編集後記

隠れキリシタンの伝統が息づく長崎県五島列島に生を享け、現在はカトリック長崎大司教区司祭として、多くの人たちの苦悩に寄り添う古巣馨さんに、忘れ難いいくつかの出会いについてお話しいただきました。人生の苦悩の中から絞り出すように発せられる無名の人たちの言葉は、まるで『聖書』の聖句のような力で胸に迫ってくるといいます。感動的な実話と共に、その言葉を味わってみてください。

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