2 月号ピックアップ記事 /私の座右銘
一日一生 永島英器(明治安田生命保険社長)

最後は職員一人ひとりの人間性、人間力
永島英器
明治安田生命保険社長
大切なことは、フィロソフィーをただのお題目で終わらせることなく、職員一人ひとりが自分ごと化し、日々実践していくことです。自分自身をしっかり見つめ、社業を通じて自分の人生観を体現できるような働き方ができれば、会社も成長し、それがまた職員に還元されて、お客様の幸せに結びつけることができる。こうした美しい循環を実現することが、社長として私が希求する理想なのです。
私がこうした理想を掲げるのは、「最後は職員一人ひとりの人間性、人間力」という思いがあるからです。当社はデジタル化の趨勢を捉え、保険のお申し込みなどの諸手続をオンラインで完結できる体制を整えています。しかし、いくら技術が発達しても、ITやAIはお客様と心を分かち合い、共に涙を流すことはありません。お客様と絆を紡いでいけるのはあくまで人間であることを肝に銘じて、職員の人間性、人間力を養っていける社風を築いていくことが私の役割です。
プロフィール
永島英器
ながしま・ひでき――昭和38年東京都生まれ。61年東京大学法学部卒業、明治生命保険(現・明治安田生命保険)入社。執行役員人事部長、常務執行役などを経て、令和3年社長に就任。
編集後記
「最後の勝負は人間力」。そう語る永島さんですが、営業所長時代に会社が保険金、給付金の不払いにより二度にわたって行政処分を受けた逆境の時などには〈一日一生〉の言葉を深く胸に留めて、真摯にお客様と向き合い続けてこられました。

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