看護の道を歩み続けて見えた世界 村松静子(在宅看護研究センターLLP代表)

日本で初めて看護師として独立開業し、在宅看護の道なき道を切り拓いてきた在宅看護研究センターLLP代表の村松静子さん。看護の道一筋に精進し、これまで数千人の生と死に向き合ってきた村松さんが語る、自分らしく生き、自分らしい幸福な最期を迎えるために大切なこと――。

最期に辿り着く答えは皆共通しています。それは『せめて最期は私らしく逝きたい』ということです

村松静子
在宅看護研究センターLLP代表

 確かに医学は進歩しましたが、命を引き延ばすだけで、かえって本人や家族の苦しみを募らせてしまうことがあります。「最期は家で」と願っていたのに、治療効果を期待してその時期を逃してしまうこともあります。それを当たり前として受け入れてしまっては、決して自分らしい逝き方はできません。
 この21世紀は、誰かに従ったり、管理されて生きるのではなく、一人ひとりが自分自身で人生を選択し、楽しみ、努力し、死とも向き合い、最期まで自分らしく生きていく時代なのではないでしょうか。

プロフィール

村松静子

むらまつ・せいこ――1947年秋田県生まれ。日本赤十字中央女子短期大学卒業。厚生省看護研修研究センター、明星大学人文学部心理教育学科を経て、筑波大学大学院修士課程教育研究科カウンセリング専攻修了。日本赤十字社医療センターのICU看護師長を務め、86年に在宅看護研究センターを設立。2011年フローレンス・ナイチンゲール記章を受章。『「自主逝」のすすめ』『自分の家で死にたい』(共に海竜社)など著書多数。


編集後記

数千人の生と死に向き合ってきた在宅看護研究センターLLP代表の村松静子さん。看護の道を50年歩んできた村松さんに、自分らしい満ち足りた最期を迎えるヒントを語っていただきました。

2019年11月1日 発行/ 12 月号

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