12 月号ピックアップ記事 /インタビュー
看護の道を歩み続けて見えた世界 村松静子(在宅看護研究センターLLP代表)
日本で初めて看護師として独立開業し、在宅看護の道なき道を切り拓いてきた在宅看護研究センターLLP代表の村松静子さん。看護の道一筋に精進し、これまで数千人の生と死に向き合ってきた村松さんが語る、自分らしく生き、自分らしい幸福な最期を迎えるために大切なこと――。
最期に辿り着く答えは皆共通しています。それは『せめて最期は私らしく逝きたい』ということです
村松静子
在宅看護研究センターLLP代表
確かに医学は進歩しましたが、命を引き延ばすだけで、かえって本人や家族の苦しみを募らせてしまうことがあります。「最期は家で」と願っていたのに、治療効果を期待してその時期を逃してしまうこともあります。それを当たり前として受け入れてしまっては、決して自分らしい逝き方はできません。
この21世紀は、誰かに従ったり、管理されて生きるのではなく、一人ひとりが自分自身で人生を選択し、楽しみ、努力し、死とも向き合い、最期まで自分らしく生きていく時代なのではないでしょうか。
プロフィール
村松静子
むらまつ・せいこ――1947年秋田県生まれ。日本赤十字中央女子短期大学卒業。厚生省看護研修研究センター、明星大学人文学部心理教育学科を経て、筑波大学大学院修士課程教育研究科カウンセリング専攻修了。日本赤十字社医療センターのICU看護師長を務め、86年に在宅看護研究センターを設立。2011年フローレンス・ナイチンゲール記章を受章。『「自主逝」のすすめ』『自分の家で死にたい』(共に海竜社)など著書多数。
編集後記
数千人の生と死に向き合ってきた在宅看護研究センターLLP代表の村松静子さん。看護の道を50年歩んできた村松さんに、自分らしい満ち足りた最期を迎えるヒントを語っていただきました。
特集
ピックアップ記事
-
インタビュー
夢の新薬開発に挑む —— アルツハイマー型認知症の根本治療薬開発に懸ける人生
杉本八郎(同志社大学生命医科学部客員教授/グリーン・テック社長)
-
対談
渋沢栄一の生き方が教えるもの
童門冬二(作家)
守屋 淳(評論家)
-
対談
いかに人を育てるか
平岡和徳(熊本県宇城市教育長/大津高等学校サッカー部総監督)
佐々木 洋(花巻東高等学校硬式野球部監督)
-
インタビュー
看護の道を歩み続けて見えた世界
村松静子(在宅看護研究センターLLP代表)
-
インタビュー
『二宮翁夜話』の訓えに学ぶ
飯森富夫(報徳博物館学芸員)
-
インタビュー
「人は必ず死ぬ」その真理が僕の志を決めた
古田貴之(千葉工業大学未来ロボット技術研究センター所長)
-
インタビュー
精進は必ず喜びとなって返ってくる
和波孝禧(ヴァイオリニスト)
-
インタビュー
好きだからこそ悩み苦しみ、努力ができた ——〝伝説の家政婦〟と呼ばれるまで
タサン志麻(家政婦)
-
対談
松下幸之助に学んだ仕事観 ~勤勉努力の習性こそ日本の宝~
上甲 晃(志ネットワーク「青年塾」代表)
中 博(「中塾」代表)
好評連載
ピックアップ連載
バックナンバーについて
バックナンバーは、定期購読をご契約の方のみ
1冊からお求めいただけます
過去の「致知」の記事をお求めの方は、定期購読のお申込みをお願いいたします。1年間の定期購読をお申込みの後、バックナンバーのお申込み方法をご案内させていただきます。なおバックナンバーは在庫分のみの販売となります。
定期購読のお申込み
『致知』は書店ではお求めになれません。
電話でのお申込み
03-3796-2111 (代表)
受付時間 : 9:00~17:30(平日)
お支払い方法 : 振込用紙・クレジットカード