「人は必ず死ぬ」その真理が僕の志を決めた 古田貴之(千葉工業大学未来ロボット技術研究センター所長)

ロボットクリエーターとして世界的活躍を続ける古田貴之氏。その技術者としての原点は、ロボット博士を夢見ていた14歳の時、難病に罹って余命8年の宣告を受け、人の死を強く心に焼きつけたことにある。この時を機に古田氏の人生観は大きく変わった。氏はなぜ新たなロボット開発に向けて飽くなき前進を続けるのか。その志に迫る。

自分のものって何だろうと考えると、唯一残るのは自分の仕事。それだけです

古田貴之
千葉工業大学未来ロボット技術研究センター所長

 皆、人間は必ず死ぬということに気づかないんですよ。悠久な宇宙の歴史の中で120年生きようが、1日生きようが、それは誤差です。重要なのは何をして、何を残すかなんです。「明日これをやろう」と思っている人には明日は来ない。人に褒められたい、嫌われたくないと考えるよりも、本当の自分の心の声を聞いて、この世にどれだけのものを残せるかに時間を使うべきだと思います。

プロフィール

古田貴之

ふるた・たかゆき――昭和43年東京都生まれ。青山学院大学大学院理工学研究科機械工学専攻博士後期課程中退後、同大学理工学部機械工学科助手。平成12年科学技術振興機構のロボット開発グループリーダーとしてロボット開発に従事。15年から千葉工業大学未来ロボット技術研究センター所長。著書に『不可能は、可能になる』(PHP研究所)。


編集後記

名誉もお金も求めず、未来をよくしたいという一念で開発に勤しむロボット研究者・古田貴之さんの人生観に迫ります。

2019年11月1日 発行/ 12 月号

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