9 月号ピックアップ記事 /私の座右銘
知行合一 香取 武(下総國一之宮 香取神宮宮司)

各界を代表する企業、機関、団体を牽引してきたリーダーに、人生観・仕事観を形成した体験や、貫いてきた信条を披歴いただく連載「私の座右銘」。今回ご登場いただいたのは、2,600年にわたる歴史を持つ日本有数の由緒ある古社・香取神宮の香取武宮司です。
《写真=香取神宮拝殿》

「知行合一(ちこうごういつ)」
知とはただの知識ではなく、誰が見てもそうすべきだと納得する、よいことを指します。それを他人に指示命令するのみならず、必ず自ら行動に移す。これが神職としての私の半生を貫く信条です
香取 武
下総國一之宮 香取神宮宮司
利根川の下流に面し、長らく水運の要衝、関東屈指の米所として栄えてきた香取(千葉県)。遡ること2,600年余り、かの神武天皇の御代18年に、当社・香取神宮は創建されたと伝わっております。
荒ぶる神々が争い乱れていた時代、天照大御神の命により、出雲の大国主神の許に遣わされ、日本国を平定した二柱の武神。それが経津主大神(ふつぬしのおおかみ)と武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)した。
後に香取は東国守護の拠点となり、経津主大神を御祭神とする当社が、利根川を挟む鹿島の地には武甕槌大神を御祭神とする鹿島神宮(茨城県)が創建されました。伊勢の神宮と共に、明治以前に「神宮」の称号を冠した三社として崇敬をいただき、現在に至ります。
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(続きは本誌をご覧ください)
~本記事の内容~
■神社が形を現す以前から人の心にあるもの
■悠遠なる神縁に導かれ仕事をする
■神と人の間に立つ者の務め
プロフィール
香取 武
かとり・たけし――昭和18年千葉県生まれ。國學院大學卒業後、47年高津宮に奉職。49年より三河國一之宮砥鹿神社に奉職し、平成28年より香取神宮宮司。
編集後記
東京駅からバス・タクシーに揺られること約2時間。千葉県の北端に位置する香取市に鎮座する香取神宮は、平日日中にもかかわらず大勢の参拝者が境内を回っていました。酷暑の中、社務所に迎え入れていただくと、香取宮司から労いのお言葉をかけていただきました。そのお話は、由緒ある古社の神主としてのみならず、社を取り巻く経済にも精通、聖俗を兼ね備える経営リーダーとしての確かな手腕をも感じさせるものでした。

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