9 月号ピックアップ記事 /二十代をどう生きるか
与えられた仕事に無我夢中で取り組む先に、代えがたい喜びが味わえる 池森賢二(ファンケル名誉相談役・ファウンダー)
無添加化粧品の先駆けとして知られるファンケルを徒手空拳で立ち上げ、今日の繁栄の礎を築いた池森賢二氏。日本を代表する経営者の一人である。しかし、過去には仲間と創業した会社が倒産するなど、幾多の逆境に直面してきたという。無我夢中で仕事に没頭した若き日々を振り返っていただき、経営者としての原点に迫る。
都度与えられた目の前の仕事に対し、その分野で日本一になると覚悟を決めて打ち込むうちに、次第に面白くなっていきました。
「本気でやれば何でもできる」
与えられた仕事に無我夢中で取り組む先に、代えがたい喜びと面白さが味わえるのです
池森賢二
ファンケル名誉相談役・ファウンダー
(写真:自ら段ボールを積荷するファンケル創業期)
2025年、ファンケルは創業45年の節目を迎えます。山あり谷ありの歩みを振り返り、よく潰れずにここまで続いたと感慨深いものが込み上げてきます。
僅か1年の間に500社が潰れるといわれる化粧品業界に身を置き、当社も例に漏れず幾多の逆境に直面してきました。それでも、目の前の仕事に無我夢中で取り組み、どんな仕事でも自分の稼業として捉えてきた。その積み重ねによって、多くのお客様から愛され続けるブランドに発展してきたのではないかと思えてなりません。
1937年、5人兄弟の次男として三重に生を享けました。優秀な電気技師だった父の収入はよく、幸せな暮らしそのものでした。しかし戦争の激しさが増した1945年、小学2年生の時に、母の実家がある新潟に疎開することに。藁を敷いた納屋で寝泊まりする貧しい生活を強いられました。
そして忘れもしない1946年、6月21日。……(続きは本誌にて)
~本記事の内容~
▼母に教わった勤勉誠実な生き方
▼与えられた仕事で日本一になる
▼失敗の中に成功の秘訣がある
▼「不」の解消こそビジネスの原点
▼無我夢中の先に掴めるもの
本記事では全4ページにわたって、日本を代表する経営者のお一人である池森氏の若かりし歩みを振り返っていただきました。
無我夢中で目の前の仕事に没頭してきた池森氏の足跡には、あらゆる年代に通ずる仕事・人生の要諦が凝縮されています。全文は本誌をご覧ください!
5mlのバイアル瓶に詰めた初めての無添加化粧品
プロフィール
池森賢二
いけもり・けんじ――昭和12年三重県生まれ。34年小田原ガス入社。48年退社。55年無添加化粧品事業を個人創業。翌年、ジャパンファインケミカル販売(現・ファンケル)を設立。平成11年東証一部上場。令和元年会長退任。現在、未来を担う経営者の発掘・支援を積極的に行っている。著書に『企業存続のために知っておいてほしいこと』(PHP研究所)など多数。
編集後記
ファンケルを徒手空拳で立ち上げた大経営者・池森氏ですが、実は本誌でのご登場は初めて。2019年に経営の第一線を退いて以降、メディアからの取材は受けられていなかったにも拘らず、「御誌のような雑誌であればぜひ」とご快諾いただき、この度の取材が実現しました。とても87歳とは思えないバイタリティに満ち溢れており、その気迫に圧倒される60分でした。
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