7 月号ピックアップ記事 /二十代をどう生きるか
努力なくして運は掴めず、感謝なくして運は続かず 熊谷正寿(GMOインターネットグループ代表)

インターネット業界の雄として名を馳せ、現在は上場企業10社を含む全110社を率いる「GMOインターネットグループ」。27歳で事業を立ち上げ、今日の繁栄に導いてきたのが、創業者の熊谷正寿氏である。その成功の秘訣は、20代の頃から書き綴った「夢手帳」にあるという。氏の経営者としての土台が培われた20代の歩みを振り返っていただいた。
【写真=1999年、独立系インターネットベンチャーとして国内初の店頭公開を果たした際の熊谷氏】

自分の20代を振り返り、何よりもやってよかったと思うのは、大きな夢をはっきり描いたことです。
夢あるところに行動が生まれ、行動は習慣をつくり、習慣は人格をつくり、人格は運命をつくり上げるのだと心の底から実感します
熊谷正寿
GMOインターネットグループ代表
〈熊谷〉
20代の10年間を振り返ると、コンプレックスに思い悩んだ時期だったように思います。お金もなければ、時間も希望もない人生に嫌気が差し、周囲を妬んでいました。けれども、人生の夢を定め、もがき苦しみながらも努力を厭わなかった20代の時間が、いまの僕を築いてくれたと実感します。
飲食店やアミューズメント事業を手掛ける実業家の父には、幼い頃から厳しく躾けられました。家族でレストランに行くと、「店の売り上げをメニューの単価と座席数、回転率から計算するんだ」といった話題で持ち切りでした。そういう意味では、父から帝王学を学んでいたのでしょう。
中学時代は出来のいいほうではありませんでしたが、3年生の進路相談の際、担任に志望校を伝えたら「絶対無理。やれるもんならやってみろ」と嘲笑されました。悔しくて仕方なく、必ず見返してやると心に誓い、4か月猛勉強に励んだ末、東京の國學院高校に首席で合格を果たしたのです。
ところが、……(続きは本誌にて)
~本記事の内容~
▼実業家の父から学んだ帝王学
▼手帳に書いた夢を実現させる
▼かくして36歳で上場に導く
▼夢あるところに行動は生まれる
一代で上場企業10社を含む全110社を率いる大企業を築き上げた熊谷氏。氏の20代の足跡には、あらゆる年代に通ずる仕事・人生の要諦が凝縮されています。全文は本誌をご覧ください!
プロフィール
熊谷正寿
くまがい・まさとし―—昭和38年長野県生まれ。平成3年ボイスメディア(現・GMOインターネットグループ)を設立。7年インターネット事業に進出し、11年には独立系ネットベンチャーとして日本で初めて店頭公開を果たす。現在は、上場企業10社を含むグループ110社を率いる。著書に『一冊の手帳で夢は必ずかなう』(かんき出版)『20代で始める「夢設計図」』(大和書房)など多数。
編集後記
4月8日(月)、渋谷の本社を訪ねると、熊谷さんは笑顔で私たちを迎えてくださいました。30分という限られた時間の中でも、ゼロから一大企業を立ち上げられた所以や人間的魅力、同社がインターネット業界を牽引し続けている要諦を感じ取ることができました。

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