6 月号ピックアップ記事 /二十代をどう生きるか
人生は一度きり。思い描く未来を自らの手で掴み取ろう 菊間千乃(弁護士)
今年1月、松尾綜合法律事務所の共同代表社員に就任した菊間千乃さん。フジテレビのアナウンサーとして活躍後、最難関の司法試験に合格し、弁護士に転身した異色の経歴の持ち主である。夢や目標を明確に描き、それを次々と叶えることができたのはなぜか。その秘訣に迫った。
自分を支えるものは自信です。その自信は、徹底的にやり切るところから生まれるものだと思います
菊間千乃
弁護士
目標と願望は違います。目標とは勝ち取るものだと考えています。いつかこうなりたいと漠然と思っているだけでは、いつまで経っても実現することはできません。
大切なのは、未来のゴールを具体的に決めること。そうすればいつまでに何をやればいいのかが明確になり、そこに向かって努力することができます。
38歳で司法試験に合格した時もまさにそうでした。
一度目は勉強をやり切れず、自信を持てないまま臨んで結果も伴いませんでした。二度目の時には、これで落ちたら仕方がないと思えるくらいまで徹底的に勉強して、合格を掴(つか)み取ることができました。
目標が高ければ高いほど、挑戦するのは大変です。そこから逃げずに一所懸命努力したかどうかは、自分が一番よく分かっているものです。
極限の状況に追い込まれた時、自分を支えるものは自信です。自信とは自分の可能性を信じる力のこと。そしてその自信は、徹底的にやり切るところから生まれるものだと思います。
プロフィール
菊間千乃
きくま・ゆきの――東京都生まれ。平成7年早稲田大学法学部卒業。フジテレビ入社。4年目、番組の中継中に5階建てのビルから転落、腰椎圧迫骨折の重傷を負う。復帰後に司法試験の勉強を始め、19年フジテレビ退社。22年2度目の挑戦で合格、弁護士に。23年松尾綜合法律事務所に入所。令和4年同代表社員就任。著書に『私が弁護士になるまで』(文藝春秋)など。
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