8 月号ピックアップ記事 /二十代をどう生きるか
人生は一度きり。誰にも平等に与えられた時間を有意義に使ってほしい 奥田 透(銀座・小十店主)

ミシュラン二つ星店として人気の日本料理「銀座・小十」。店主の奥田透氏は高校時代に料理人の道を志し、以来30年以上、料理の道一筋に歩いてきた。二十代の頃は独立に向けた目標設定をし、自分に厳しく向き合いながら果敢にチャレンジを続けてきたという。奥田氏を一流料理人に育て上げた貴重な体験談をお話しいただいた。
人間にとって唯一平等である時間。決して後戻りできないからこそ、目標を持って計画を考え、後悔のない人生を送ってほしい
奥田 透
銀座・小十店主
若い人たちに私が何かアドバイスできるとしたら、大切な二十代の過ごし方でしょうか。私は20歳の時に人が10年掛かることを5年で覚えようと決意し、結果的には料理人としてものになるまでには10年が掛かるのだと思い知らされました。しかし、普通の人が何も考えず漫然と過ごした10年とは密度が全く異なる自信があります。
「一つ事をやり遂げる」という昭和世代とは違って、いまは転職を繰り返す若者が多くいます。しかし目標のある転職とそうでない転職は全く異なります。人間にとって唯一平等である時間。決して後戻りできないからこそ、目標を持って計画を考え、後悔のない人生を送ってほしいと願っています。
プロフィール
奥田 透
おくだ・とおる――昭和44年静岡県生まれ。高校卒業後、静岡、京都、徳島の料亭で修業。平成11年に独立し静岡で居酒屋を開店。15年東京・銀座に「銀座・小十」を開店。4年後にミシュラン三つ星に選ばれる。25年パリに「OKUDA」を開店。著書に『世界でいちばん小さな三つ星料理店』(ポプラ社)『本当におしいしく作れる和食』(世界文化社)など。
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