果てしなきおもてなしの向上を求めて 定保英弥(帝国ホテル社長)

明治時代に「日本の迎賓館」の役割を担って誕生し、昨年開業130周年を迎えた帝国ホテル。創業に携わった初代会長の渋沢栄一翁の精神を脈々と受け継ぎ、国内外の賓客から愛される一流ブランドを築き上げてきた。130年間、帝国ホテルが積み重ねてきたものとは何か。また、コロナ禍における挑戦と創造、リーダーとしての心得、企業の盛衰の分かれ目などについて、十代目社長の定保英弥氏に伺った。(写真提供=帝国ホテル)

厳しい時こそ、明るく元気に前を向いて、率先して常に動く。そうすればどんな難局をも乗り越えていける

定保英弥
帝国ホテル社長

 この難局に直面して、『論語と算盤』をはじめ渋沢翁に関する本を読んだり、渋沢翁の玄孫に当たる渋澤健さんと話をしたりする中で、渋沢翁が遺した想いや教え、言葉に改めて感銘を受けました。
特に背中を押してくれたのが、
「逆境に処しては断じて行え。決して惑うてはならない」
という言葉ですね。渋沢翁が初代会頭を務めた東京商工会議所も「逆境の時こそ力を尽くす」をスローガンにしており、私は常々スタッフに繰り返し伝えています。
 こういう大変な時期だからこそ、将来に向けて動き出そう。いまやらなければいけないんだと。この言葉には随分助けられました。
 私はどちらかと言うとオフィスにじっとしているタイプではなく、「動きながら考える」という姿勢で仕事に打ち込んでいます。厳しい時こそ、明るく元気に前を向いて、率先して常に動く。そうすればどんな難局をも乗り越えていける。これが、私の偽らざる実感です。

プロフィール

定保英弥

さだやす・ひでや――昭和36年東京都生まれ。59年学習院大学経済学部卒業後、帝国ホテル入社。平成3年アメリカ勤務、16年営業部長、21年取締役常務執行役員兼帝国ホテル東京総支配人、24年専務取締役専務執行役員兼帝国ホテル東京総支配人を経て、25年社長就任。


編集後記

本号の表紙を飾るのは、帝国ホテル社長の定保英弥さんです。開業百三十年の歴史と「さすが帝国ホテル」と称される一流のサービスはいかにして生まれたのか。いま大河ドラマで話題の渋沢栄一翁の創業精神に則り、基本行動を徹底し、お客様のためになることを自ら考え、事例を共有して切磋琢磨する社風がそこにはありました。

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