亡き妹の面影を胸に受刑者の社会復帰を支援 草刈健太郎(カンサイ建装工業社長)

いま、日本の刑務所や少年院で服役する受刑者は約5万人。その約半数が、出所後に再び犯罪を起こすという。一筋縄ではいかない受刑者の更生支援に、並々ならぬ情熱で取り組む草刈健太郎氏を突き動かすものは何か。その原点と、活動に懸ける思いを伺った。

引き受けた人が無事更生を果たしてくれること、この喜びに勝るものはありません

草刈健太郎
カンサイ建装工業社長

 彼らの多くは、親の愛情を十分受けずに育っています。そのため人を信じられず、社会にも反発して、楽にお金を稼ぐために悪事に手を染めるようになる。また、そういう人間に囲まれているうちに、悪いことをやってしまうんだろうと思います。だから、環境を変えてあげること、辛抱強く見守りながらまともに生きる道筋をつくってあげることがとても大事なんです。
 確かにこの活動は、受刑者にも社会にもよいことだし、自分のためにもなる。まさしく三方よしの活動だと思うんです。それにやっていて何より嬉しいのは、引き受けた人が無事更生を果たしてくれることですね。この喜びに勝るものはありません。

プロフィール

草刈健太郎

くさかり・けんたろう――昭和48年大阪府生まれ。近畿大学法学部卒業。カンサイ建装工業、日之出塗装工業、オープンブックマネジメントの社長を務める傍ら、日本財団の再犯防止プロジェクト「職親プロジェクト」の立ち上げメンバーとして、受刑者の社会復帰促進就労支援を実施。また、自ら設立したOMOIYARIプロジェクトの代表理事として、就労支援以外に被災地支援や発展途上国支援などにも邁進。著書に『お前の親になったる』(小学館集英社プロダクション)がある。


編集後記

受刑者の社会復帰に取り組むカンサイ建装工業社長の草刈健太郎さん。その忘れ難い原点と、活動に懸ける思いを伺いました。

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