5 月号ピックアップ記事 /二十代をどう生きるか
本気で向き合えば必ず人は変わる 原田隆史(原田教育研究所社長)
7年間で13回の日本一を成し遂げた大阪市立松虫中学校陸上部。その顧問を務めた原田隆史氏は、問題を抱える教育現場を次々と立て直す指導力から「生活指導の神様」との呼び声が高い。現在はその経験を基にビジネスマン、アスリート、アーティストに向けて情熱的に、愛情深く人材教育を行っている。その原田氏の原点から見えてくるもの――。
ハードな努力の中にも「好き」という気持ち、やりがいや生きがい、目的を見出すことができているか。その僅かな意識の違いが、成果に驚くほど関わっている
原田隆史
原田教育研究所社長
私は陸上部の顧問をしていたため、問題を抱えていた生徒たちには積極的に声を掛け、陸上部に入部させました。そして各々の生徒のやる気を引き出し、長所を伸ばすことで、特別に運動神経がよい生徒でなくても日本一の場で闘えるまで能力を高めてきました。
子供たちによく伝えていたのは、「思いが先だ」ということ。これが欲しい、これを実現したい。そう願うから、前に一歩二歩進めるのであって、「自分には日本一を目指すのは無理」と端から諦めていては、絶対に伸びません。
成果主義の世の中では、〝目標設定〟が大事だといわれますが、それよりも〝目的〟が重要だというのが持論です。目標の延長線上に目的があるわけですから、「何のために」という〝目的意識〟に火を点けてあげれば、子供たちは自然と伸びていくのです。
プロフィール
原田隆史
はらだ・たかし――昭和35年大阪府生まれ。奈良教育大学卒業後、大阪市内の公立中学校に20年間勤務。保健体育指導、生徒指導に注力、問題を抱える教育現場を次々と立て直し「生活指導の神様」と呼ばれる。独自の育成手法「原田メソッド」により、勤務3校目松虫中学校の陸上競技部を7年間で13回の日本一に導く。大阪市教職員退職後、起業。「原田メソッド」に多くの企業から注目が集まり、企業研修・人材育成の分野で活躍。これまでに500社、10万人以上のビジネスパーソンを指導してきた。著書に『書いて鍛えて強くなる! 原田式メンタル教育』(日本経済新聞出版)『最高の教師がマンガで教える勝利のメンタル』(日経BP)など多数。
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