5 月号ピックアップ記事 /インタビュー
想像=創造 思いは必ず形にできる 一條一平(一條旅舘 代表社員)
古くから湯治場として親しまれてきた宮城県の鎌先温泉。この地で460年もの歴史を刻んできた温泉宿「時音の宿 湯主一條」の経営を担うのが、第二十代目当主の一條一平氏である。一時は存続の危機に直面した老舗を立て直し、新しい命を吹き込んだ一條氏に、家業に懸ける思いをお話しいただいた。
『想像=創造』で、頭の中でイメージしたことは必ず形にできる。旅館を立て直してきた経験からそう確信しています
一條一平
一條旅舘代表社員
人間というのは、ダメと思えばダメな方向に進むし、いけると思えばいけるような行動をする。「想像=創造」で、自分が頭の中でイメージしたことは必ず形にできるということを、窮地に陥った旅館をここまで立て直してきた経験から私は確信しているんです。
この鎌先で長らく旅館を経営してきた私共には、鎌先の将来を考える使命があります。安易に売り上げを上げることに走らず、次の世代のために事業の礎をしっかりと築いていくことを通じて、地域の振興を図り、次の世代の方々から、残してくれてありがとうと感謝されるものを築いていきたい。そのためにこの命を精いっぱい燃焼させていきたいですね。
写真説明
(上) 4階建ての木造本館(1941年竣工)は宮城県内でも最大級の木造建築。2016年に国登録有形文化財として指定された
(下) 2008年のリフォームを経て「美の回廊」とも称される個室料亭「匠庵」に生まれ変わった内部
プロフィール
一條一平
いちじょう・いっぺい――昭和44年宮城県生まれ。平成元年専門学校日本ホテルスクール卒業。ホテルワトソン、ホテルインターコンチネンタル東京ベイを経て、平成11年一條旅舘入社。15年代表社員に就任。26年一平に改名。日本ホテル教育センター評議員、宮城県ホテル旅館生活衛生同業組合副理事長、仙南信用金庫総代、宮城県観光推進協議会監事などを務める。
編集後記
一條旅舘代表社員の一條一平さんには老舗旅館の再建談を通じ、顧客の支持を集める秘訣をお話しいただきました。
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