この人を見よ! いま、ニーチェが語りかけるもの 宮﨑正弘(評論家)

神は死んだ ――哲学者ニーチェの刺激に満ちた言葉の数々は、いまなお多くの人々の心を惹きつけてやまない。彼が己の精神の極限まで追求し、人々に訴え続けてきたことは何だったのだろうか。難解なニーチェの思想のエッセンスと、いまの日本人に示唆するものを、評論家の宮﨑正弘氏に繙いていただいた。

世間の常識や、他人の価値観に振り回されることなく、自分の足で歩んでいくこと。それこそがニーチェの提案する生き方である

宮﨑正弘
評論家

 日本でも明治期の評論家・高山樗牛の翻訳で有名になり、多くの人々の心を鼓舞してきた。いまの日本人の足下にある泉とは何であろうか。私は古典だと思う。
 古典に親しむことで日本人とは何か、日本人としていかに生きるべきかを考え、自分の本当の価値を発見した人は、周囲の雑音を撥ね除け、己の道を信念を持って歩んでいけるようになるだろう。

プロフィール

宮﨑正弘

みやざき・まさひろ--昭和21年石川県生まれ。早稲田大学英文科中退。学生時代に『日本学生新聞』編集長。月刊誌『浪漫』企劃室長。貿易会社経営後、『もうひとつの資源戦争』で論壇へ。著書は文藝、歴史、国際政治・経済の評論や、フィクションなど多岐にわたる。ニーチェに関する著書に『青空の下で読むニーチェ』(勉誠出版)がある。


編集後記

「神は死んだ」などの言葉で有名なドイツの哲学者・ニーチェの人生と思想について、評論家の宮﨑正弘さんに解説いただきました。いまの日本人が掘り起こすべき泉とは。先哲のメッセージに耳を傾けます。

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