心をむすんで夢をひらいた経営道 原田政照(むすんでひらいて創業者)

惣菜・弁当の販売を行う「むすんでひらいて」は、お客様目線の商品を30年以上つくり続け、現在九州を中心に全国に314店舗を展開している。創業者の原田政照氏は、その功績を決して誇らず謙慮に、常に感謝を述べながら今日までの歩みを語った。自らの経営道を一筋に掘り下げてきた原田氏が見つけた泉とはーー。

私は後藤新平(第七代東京市長)の、「金を残すは下、事業を残すは中、人を残すは上なり」という内容の言葉を自己流にアレンジして、「金を残すは小、事業を残すは中、人を残すは大なり」、これを座右の銘にしています

原田政照
むすんでひらいて創業者

――きょうは原田社長にお話を伺えることを楽しみにまいりました。

〈原田〉
 いえ、むしろこちらがお礼を言わなければいけません。わざわざ福岡までお越しいただいて。

――原田社長は創業から三十年以上、中食(弁当や惣菜をテイクアウトして家で食べること)業界一筋に歩み続けてこられましたね。

〈原田〉
 歩ませていただいた、というのが偽らざる思いです。当初からこんな会社にしようと志したわけでもありませんし、本当に〝思いがけず〟の結果なのです。
 おかげさまでここ数年は出店数が急増し、それに伴い売り上げも伸ばすことができていますけれど、いまでも大した会社だとは思っていません。気障に聞こえてしまっては申し訳ないのですが、成功しているとはこれっぽっちも思っていないのです。随分と失敗を重ねてくる中で、昨日よりもきょう、去年よりも今年と、毎年少しずつ失敗のレベルが上がってきたのではないか、そう考えているのです。

プロフィール

原田政照

はらだ・まさてる――昭和22年福岡県生まれ。大学を卒業後、北九州の建設会社入社。32歳の時に行橋市でうどん屋を営んでいた家業に入る。63年「むすんでひらいて」を設立。平成26年MHホールディングス設立。著書に『心をむすんで夢をひらいて』(MHホールディングス)がある。


編集後記

安くておいしい惣菜や弁当の販売を行う「むすんでひらいて」。創業者の原田政照さんに一途一心の歩みを伺いました。

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