人間の究極の願いは幸せになること 村上和雄(筑波大学名誉教授)

村上和雄先生が4月13日、85歳で逝去されました。米国の心理学博士・タル·ベン· シャハーの考えをべースに人間の幸せについて考察した今回の寄稿が、先生の最後のメッセージになりました。その内容は遺伝子のスイッチをオンにすることで人生をポジティブに生きることを伝え続けられた村上先生ご自身の幸福論ともいえるものです。生前の先生を偲びつつ、本稿をお届けいたします。

いまが幸せだと答えられるくらい、一人ひとりがいまある命や幸せを意識し、感謝しながら生きていくことが、どのような危機に遭遇しようと、人類、そして地球の幸せに繋がっていくと考えます

村上和雄
筑波大学名誉教授

 私はこれまで様々な角度から「生命」について述べてきました。人類という大きなカテゴリーから見ると、生物は変化する環境に適応できるように、遺伝子を変化させ、次の世代が生きられるように命を繋いできたと言えるでしょう。
 それでは、個々の命、人生は何のためにあるのでしょうか。脳は命を守るように進化しました。危険を回避し、安全に生き抜くための術を獲得しました。そして、個々の命を守るためだけだった脳の機能は、社会脳の進化と共に、他者と共に生きる術を獲得しました。では、社会という大きな組織の中で生きることを選択した目的は何なのでしょうか……

プロフィール

村上和雄

むらかみ・かずお――昭和11年奈良県生まれ。38年京都大学大学院博士課程修了。53年筑波大学教授。平成8年日本学士院賞受賞。11年より現職。23年瑞宝中綬章受章。著書に『スイッチ・オンの生き方』『人を幸せにする魂と遺伝子の法則』『君のやる気スイッチをONにする遺伝子の話』(いずれも致知出版社)など多数。


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