日本の先人たちは、なぜ世界の人々から尊敬されたのか 渡辺利夫(拓殖大学顧問) 井上和彦(ジャーナリスト)

欧米列強の圧力を跳ね返し、アジアで唯一近代化を成し遂げ、世界の一流国になった日本——。特にアジア諸国では、欧米の植民地支配を打ち破った日本の先人たちの偉業と精神がいまなお語り継がれている。アジア研究、日台の交流活動に長年携わってきた拓殖大学顧問の渡辺利夫氏と、ジャーナリストとしてアジアの人々の声に耳を傾けてきた井上和彦氏に、忘れ去られてしまった日本史の真実、失われつつある日本人の精神、そして先人が教える日本の生き筋を縦横に語り合っていただいた。

公に生きる、自分以外の何者かのため生きることが、私たちを名状しがたい誇りと幸福に導いてくれます

渡辺利夫
拓殖大学顧問

 最後は日本の先人たちが持っていた「職分」に生きるという気概、〝精神〟がなければ、いまの日米同盟も、尖閣諸島も、台湾も守ることはできないし、コロナ禍も乗り越えていくことはできないと思うんです。ですから、私も先人たちの生き方、気概、精神を一人でも多くの若者に伝えていくことで、日本の未来に少しでも寄与できればと思っています。

日本の近現代史、先人たちの勤勉、誠実な姿勢、立ち居振る舞いをいま一度見直していくことが必要です

井上和彦
ジャーナリスト

 本来、日本には欧米的な意味合いの「労働」という言葉はなかったと思うんです。要は「働いてやっている」という考え方ではなく、「働かせていただいている」というのが、日本人が本来持っていた価値観ではないでしょうか。
 日本の近現代史を振り返り、明治維新の精神をそのまま第一次世界大戦、人種差別撤廃、アジアの解放に向けて貫徹していった先人たちの勤勉、誠実な姿勢、立ち居振る舞いをいま一度掘り起こし、見直していく。それが、現代の日本が陥っている慢性疾患ともいえる自虐史観を撥ね退けていく最大の力になるのだと私は信じています。

プロフィール

渡辺利夫

わたなべ・としお―昭和14年山梨県生まれ。慶應義塾大学卒業後、同大―学院博士課程修了。経済学博士。筑波大学教授、東京工業大学教授、拓殖大学長、第18代総長などを経て現職。外務省国際協力有識者会議議長、アジア政経学会理事長なども歴任。JICA国際協力功労賞、外務大臣表彰、第27回正論大賞など。瑞宝中綬章。著書に『アジアを救った近代日本史講義』(PHP新書)『士魂―福澤諭吉の真実』(海竜社)『台湾を築いた明治の日本人』(産経N?F文庫)『後藤新平の台湾』(中公選書)など多数。

井上和彦

いのうえ・かずひこ――昭和38年滋賀県生まれ。法政大学社会学部卒業。専門は軍事・安全保障・外交問題・近現代史。テレビ番組のコメンテーターなどを務めるほか、書籍やオピニオン誌の執筆を行う。著書に『日本が感謝された日英同盟』『日本が戦ってくれて感謝しています(1・2)』(共に産経新聞出版)『親日を巡る旅』(小学館)など多数。


編集後記

戦前の日本は悪い国だった――GHQ(連合国軍最高司令官総司令部)の占領政策、戦後教育によって真っ黒に塗り潰されてしまった日本近現代史の真実を、拓殖大学顧問の渡辺利夫さんとジャーナリストの井上和彦さんのお二人が掘り起こします。そこから見えてみるのは、世界の国々、アジアの人々から称賛された日本の先人たちの輝ける生き方です。

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