『氷川清話』と『西郷南洲翁遺訓』 ——維新を成した英傑の〝至誠〟に学ぶ 濱田浩一郎(歴史学者)

江戸城無血開城を成し遂げ、明治の新しい世を切り開いた勝 海舟と西郷隆盛。その二人の英傑の教えや言葉を記したのが『氷川清話』と『西郷南洲翁遺訓』である。若き日に両書と出逢い、人生・仕事の指針にしてきたという歴史学者の濱田浩一郎氏に、勝と西郷に通底する精神、現代人が心に刻むべき「誠の心」について紐解いていただいた。

政治家・企業家のみならず、国民全体が正心誠意の心を持てば、社会は荒まず平穏になるはずだと私は信じます

濱田浩一郎
歴史学者

 彼らが現代人に最も伝えたいメッセージも、おそらく「真心を持て。もし持てていないなら、自分の真心の足らないことを反省せよ」ということだと思うのです。
 私自身も日本をつくってきた先人たちの「誠」に学び、さらに精進し、勝や西郷の教えを一人でも多くの人に伝えていきたいと考えています。

プロフィール

濱田浩一郎

はまだ・こういちろう――1983年兵庫県生まれ。皇學館大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得満期退学。兵庫県立大学播磨学研究所研究員・姫路日ノ本短期大学講師・姫路独協大学講師を歴任。現在、大阪観光大学観光学研究所客員研究員。著書に『播磨赤松一族』(新人物往来社)『あの名将たちの狂気の謎』(中経の文庫)『超訳「言志四録」西郷隆盛を支えた101の言葉』(すばる舎)『勝海舟×西郷隆盛 明治維新を成し遂げた男の矜持』(青月社)など多数。


編集後記

勝海舟と西郷隆盛ーー明治の新しい世を切り開いた二人の英傑の言葉や教えを気鋭の歴史家である濱田浩一郎さんに紐解いていただきました。ただ単に先人の言葉を解説するだけではなく、現代社会の現状と結びつけてご紹介くださっており、まるで勝海舟と西郷隆盛が目の前に現れ、教え諭してくれているような気になる記事です。

バックナンバーについて

致知バックナンバー

バックナンバーは、定期購読をご契約の方のみ
1冊からお求めいただけます

過去の「致知」の記事をお求めの方は、定期購読のお申込みをお願いいたします。1年間の定期購読をお申込みの後、バックナンバーのお申込み方法をご案内させていただきます。なおバックナンバーは在庫分のみの販売となります。

定期購読のお申込み

『致知』は書店ではお求めになれません。

電話でのお申込み

03-3796-2111 (代表)

受付時間 : 9:00~17:30(平日)

お支払い方法 : 振込用紙・クレジットカード

FAXでのお申込み

03-3796-2108

お支払い方法 : 振込用紙払い

閉じる