1 月号ピックアップ記事 /二十代をどう生きるか
二十代は世界を知り、人に出逢い、視野を広げる時期 堀場 厚(堀場製作所会長兼グループCEO)
「おもしろおかしく」を社是に掲げる堀場製作所は、カリスマ創業者・堀場雅夫氏が京都に立ち上げた分析機器メーカーだ。29年前に社長を継いで以来、グローバル化を推進し、売上高を約5倍の2,000億円へと成長させたのが堀場厚氏である。現在、世界29の国と地域に50社を展開する同社の、グローバル化の起点を堀場厚氏の二十代の歩みから探る。(写真は UCI大学院時代の堀場氏)
どんなに忙しくとも、絶対に仕事の奴隷になっては駄目。やらされ意識でやった仕事で成果は上がりません
堀場 厚
堀場製作所会長兼グループCEO
父が1978年、創立25周年を迎えるタイミングで定めた社是が、「おもしろおかしく」です。「おもしろいと思ってやった仕事は、ほとんど成功している」という実体験から導き出されたモットーです。自分が最も興味があり、やりがいの持てる仕事をすること、すなわち「趣味のように仕事ができることが理想だ」というのが父の一貫した考えでした。
これは私も同感で、「自分は仕事のためにこれだけしている」と考えた途端、仕事は苦痛でしかなくなります。どんなに忙しくとも、絶対に仕事の奴隷になっては駄目。やらされ意識でやった仕事で成果は上がりません。
趣味から学べることも多々あります。私はいまでも時々ヨットに乗りますが、経営とヨットの操縦はよく似ています。追い風の時はどのヨットもある程度のスピードが出て大差はないのに対し、向かい風ではヨットの性能や操縦スキルの差がもろに影響します。
この「風」とはすなわち景気のことで、ビジネスでも景気がいい時に好調なのは当たり前で、景気が悪くなって初めて、経営者としての手腕が試される。……
【堀場流・仕事哲学の全文は、本誌2022年1月号にてお読みいただけます!】
プロフィール
堀場 厚
ほりば・あつし――昭和23年京都府生まれ。46年甲南大学理学部卒業後、米国のJVオルソン・ホリバ社に入社。48年カリフォルニア大学アーバイン校に入学し、50年同大学工学部電気工学科を卒業。52年同大学大学院工学部電子工学科修士課程を修了し、堀場製作所に入社。平成4年社長に就任、17年より会長を兼務。30年より現職。著書に『難しい。だから挑戦しよう』(PHP研究所)など。
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