1 月号ピックアップ記事 /意見・判断
全拉致被害者を必ず取り戻す! 西岡 力(「救う会」会長)
横田めぐみさんが北朝鮮に拉致されて早44年。昨年には、愛娘の奪還に生涯をかけてきた父の横田滋さんが亡くなり、拉致問題解決はここに来て一層急を要する状況になっています。「救う会」(北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会)の会長として、国家間に横たわるこの一大問題に提言を投げかけ続けてきた西岡力さんは、北朝鮮の最新情勢を交え、いまこそ「全拉致被害者の即時一括帰国を」と呼び掛けます。
横田早紀江さんをはじめ、拉致被害者の親世代の方々が元気でいらっしゃるうちに、拉致問題が決着しなければ、本当の解決にはならないと私は思います
西岡 力
「救う会」会長
2020年10月10日、朝鮮労働党創建75周年閲兵式で、金正恩氏は涙を流して「いまこの惑星に、苛酷で長期的な制裁のため、あらゆるものが不足している状況のもとで、非常防疫も行い、ひどい自然災害も復旧しなければならないという途方もない挑戦と困難に直面している国はわが国だけ」と演説し、「制裁・(コロナ)防疫・自然災害」の〝三重苦〟に陥っていることを認めました。
第一の「制裁」は、核実験やミサイル発射実験をやめようとしない北朝鮮に対して、国連が2016年から17年に本格化してきたものです(日本はより厳しい独自制裁を実施)。
第二の「(コロナ)防疫」、彼らは「国内で感染者は一人も出ていない」とアピールしていますが、実際はかなりの感染者・死者が出ているという情報があります。新型コロナが北朝鮮をさらに苦しい状況に追い込んでいることは間違いないでしょう。
第三の「自然災害」は、近年国内で頻発する台風被害や水害のことを指しています。
ただ、現在の北朝鮮は、その三重苦に次の三つを加えた六重苦に陥っていると私は見ています。
第四は……
【西岡さんが訴える「全拉致被害者の即時一括帰国」はどうすれば実現できるか? ぜひ全編をご覧ください】
プロフィール
西岡 力
にしおか・つとむ―昭和31年東京都生まれ。国際基督教大学卒業、筑波大学大学院地域研究科修了。平成2~14年、月刊「現代コリア」編集長。29年3月まで東京基督教大学教授。現在は、「北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会(救う会)」会長。東京基督教大学教授を経て、公益財団法人モラロジー道徳教育財団教授、麗澤大学客員教授。平成26年正論大賞受賞。著書に『横田めぐみさんたちを取り戻すのは今しかない』(PHP研究所)『日韓「歴史認識問題」の40年』(草思社)など多数。
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