1 月号ピックアップ記事 /インタビュー
かくして成功の扉はひらかれた 津田雄一(「はやぶさ2」プロジェクトマネージャ)
小惑星探査機「はやぶさ2」。地球から約3億キロメートル彼方に位置する小惑星「リュウグウ」でのサンプルリターンミッションを果たし、地球帰還が目前に迫っている。世界初となる偉業を7つも成し遂げ、それにより太陽系の歴史や地球における生命の起源に迫ることができるという。約600人の多国籍のスペシャリストで構成される一大プロジェクトを5年半にわたり牽引してきたのが津田雄一氏だ。津田流のチームマネジメント手法やリーダーとしての心得から、成功の扉をひらく要諦を学ぶ。(©イラスト:池下章裕)
仲間を信じ、童心を忘れず、
科学に徹する
津田雄一
「はやぶさ2」プロジェクトマネージャ
常に思っていたのは仲間と共に前に進むこと。そのために、リーダー自身が思いだけで物事を決めるのではなく、論理で決めていく。
加えて、隙さえあれば面白いことをやってしまう遊び心がなければ物事は成就できません。
プロフィール
津田雄一
つだ・ゆういち――1975年広島県生まれ。2003年東京大学大学院工学系研究科航空宇宙工学専攻博士課程修了。同年JAXA(宇宙航空研究開発機構)に入る。小惑星探査機「はやぶさ」の運用に関わると共に、ソーラー電力セイル実証機「IKAROS」のサブプロジェクトマネージャを務め、世界初の宇宙太陽帆船技術実現に貢献。2010年より小惑星探査機「はやぶさ2」のプロジェクトエンジニアとして開発を主導し、2015年4月同プロジェクトマネージャに就任。
編集後記
はやぶさ2」プロジェクトマネージャ・津田雄一さんは、39歳の若さでその重責を背負い、小惑星探査の分野において新たな金字塔を打ち立てました。根っからの技術者で朴訥なイメージがあったものの、平易明快かつユーモアたっぷりな語り口に惹き込まれると共に、プロジェクトを成功へと導くリーダーの姿勢に心を打たれます。
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