困難を乗り越える感性型リーダーシップ十か条 芳村思風(思風庵哲学研究所所長)

歴史的な大転換期を迎えたいま、企業におけるリーダーのあり方も変化を求められている。理性ではなく人間の心に焦点を当てた感性論哲学の創始者である芳村思風氏は20年以上前、すでにこの流れを予見し、新たなリーダー像を提唱していた。新時代に対応できるリーダーとはどのようなものだろうか。

いまはまさに時代の大転換期です。大転換期には従来のあらゆる仕組み、考え方が根底から覆されていくのが常ですが、いまほどの大転換の時期は、過去の歴史にはなかったのではないでしょうか。
大きな視点で捉えれば、理性や物質文明に象徴される西洋の時代から、感性や精神的な豊かさを重視する東洋の時代への転換、そして近代という古い時代から新しい時代への転換の時を迎えています

芳村思風
思風庵哲学研究所所長

 生命体である会社は日々、よき方向に向かって前進を続けていかなくては、いずれ衰退してしまいます。リーダーには「この会社に5年、10年いたら、もっとすごいことになる。自分の人生を花開かせることができる」と部下に希望を与えると共に、よい方向への変化を実感させる役割があります。
 感性論哲学の視点でなぜ変化が重要であるかといえば、それが生きていることの本質だからです。組織の基本原理もまた、変化をつくり出すことにあります。変化がないことは死んでいるのと同義。リーダーは改良、改革、創意工夫を続ける努力を怠らず、会社という生命体を維持、発展させていかなくてはいけません。

プロフィール

芳村思風

よしむら・しふう――昭和17年奈良県生まれ。学習院大学大学院哲学博士課程中退。45年思風庵哲学研究所設立。感性論哲学の創始者。名城大学元講師。著書に『人間の格』、共著に『いまこそ、感性は力』(共に致知出版社)など。


編集後記

理性の時代から感性の時代へ、西洋の時代から東洋の時代へと移りつつあると哲学者・芳村思風さんはおっしゃいます。この変化にリーダーはどう対応すべきなのか。芳村さんのお話は示唆に富んでいます。

2020年12月1日 発行/ 1 月号

特集 運命をひらく

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