歴史と人物に学ぶ〝人望力〟の磨き方 瀧澤 中(作家・政治史研究家)

優れた才能があっても人生や仕事に失敗する人がいる一方で、特別な能力がなくても大きな仕事を成し遂げる人がいるのはなぜだろうか――その答えは、「この人にならついていこう」と思わせる人間的魅力、即ち〝人望力〟の差にあると、作家・政治史研究家の瀧澤中氏は言う。歴史と人物の研究に長年向き合ってきた瀧澤氏に、豊富な事例を交え、自らの人生や人材・組織の運命を切りひらく人望力の要諦を紐解いていただいた。

最初は形だけでもよいから、人望力のある人物の言動を真似てみる。それを続けていくと、いつの間にか自分の内面が変わっていきます。自分の内面が変わり言動が変われば、周囲の反応も変わる。周囲が変われば運命はよりよい方向にひらけていくはずです

瀧澤 中
作家・政治史研究家

 様々な歴史上の人物や事例から人望力について考えてきました。そこから見えてくる「人望力のあるリーダーの共通点」は、やはりすべての基礎に慈愛、「仁」の心を持っていることだと私は思います。
 よくリーダーが備えるべき3つの要素として「知・仁・勇」が言われますが、どんなに知識や知恵があり決断力・実行力に優れていても、相手を思いやる「利他心・共感力」が基礎になければ、「知」も「勇」も活きてこないのです。
 私心をなくして利他心に生きることは、なかなかできることではありません。しかしそこに人物に学ぶ、歴史の事例に学ぶ意味があります。
「この人は、こうだったから人望を集められたんだ」
と、歴史上の人物を人望力の視点から読み解くことで、自然と自分の中に人望力を養う生き方の基準のようなものができてくるはずです。

プロフィール

瀧澤 中

たきざわ・あたる――昭和40年東京都生まれ。日本経団連・21世紀政策研究所「日本政治タスクフォース」委員歴任。著書に『「戦国大名」失敗の研究』『「幕末大名」失敗の研究』(共にPHP文庫)『秋山兄弟-好古と真之』(朝日新聞出版)『ビジネスマンのための歴史失敗学講義』(致知出版社)など多数。


編集後記

最後に人の人生、運命を決めるものは何か―。作家・政治史研究家の瀧澤中さんに、人物・歴史の豊富な事例をもとに運命をひらく〝人望力〟の要諦を紐解いていただきました。

2020年12月1日 発行/ 1 月号

特集 運命をひらく

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