芸道は無窮なり——この道一筋に生きて 野村 萬(狂言師)

「一行き着くところは役者の人間性を磨く他ありません」。今年卒寿を迎えた狂言師・野村 萬氏のこの言葉は重い。4歳で初舞台を踏み、80年以上、狂言一筋に生きてきた野村氏は、どのような思いでそれぞれの舞台を務めてきたのだろうか。いまなお新たな狂言のあり方を模索し、挑戦を続ける野村氏に聞いた。

技は常に磨かなくてはいけませんが、行き着くところは役者の人間性を磨く他ありません

野村 萬
狂言師

世阿弥は「見聞心」という言葉を残しています。視覚に訴える舞台がある、聴覚に訴えかける舞台がある。そこにはいろいろな工夫があってよいけれども、心に訴えかけてくることがとても大切だというんです。舞台で心を伝えようと思えば、人間を磨いていく他ありません。

プロフィール

野村 萬

のむら・まん――昭和5年東京生まれ。25年四世野村万之丞を襲名。狂言だけでなく現代演劇などにも活動を広げ、『おしん』や『翔ぶが如く』などテレビドラマにも出演。平成5年七世野村万蔵を襲名、9年人間国宝に認定される。12年初世野村萬を名乗る。令和元年文化勲章受章。現在では狂言師としての活動や後進育成の傍ら、公益社団法人日本芸能実演家団体協議会会長、日本藝術院会員、文化芸術推進フォーラム議長など多くの公職を務める。


編集後記

トップインタビューには狂言師の野村萬さんにご登場いただきました。今年卒寿を迎えられた野村さんですが、芸道への情熱はいささかも衰えることがありません。「技術と人間性が相俟って芸になる」をモットーに芸と心を磨き続ける野村さんの姿勢に、私たちが人生や仕事に向き合う上での大きな示唆を与えられます。

2020年8月1日 発行/ 9 月号

特集 人間を磨く

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